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44 龍神祭り

竜神祭りは華やかに夜の景色を彩っていた。


竜の形をした灯籠が浮かび、竜神を模した御輿が数十人の人々によって波打って、担がれていた。


出店なども色々とあり、私は魔法キャンディと魔法イチゴ飴を買った。


王都の中央を流れるサンドラ川には、竜神の船が光を放ちながらゆっくりと進んでいた。


「そう言えば…

レイゼン様…」


「何だ?

何か欲しい物でもあるのか?」


レイゼン様は財布を出そうとする。


「いえ、そうでは無くて…」


「?」


「なぜ、そのフィオーネア様は死んだのですか?

私に生まれ変わっていると言う事は死んだという事でしょう?」


「理由はよく分からない。

なぜかある時彼女はナイフで心臓を刺し、死を選んだ。

後から、ヴァンパイア特有の不治の病だったのでは無いか?とか、長い時を生きるのに疲れたのでは?とか、色々推測はされたが、本当の所は分からない。


ただ、最後に一言、生まれ変わってあなたを見つける、と言い残した。

俺はそれをひたすら信じて…」 


レイゼン様はわずかに涙声になりながらもそう言った。


「理由は分からない…」


私はつぶやいた。


確かに、長い時に疲れたとは、ヴァンパイアにはよく聞く話だと思った。


「何か…

前世について思い出さないか…?」


レイゼン様は言いにくそうにそう言った。


「いいえ、残念ですが、全く。」


私はキッパリとそう答えた。


祭りの最後にレイゼン様がガラスの竜神のかんざしを買ってくれて、楽しいデートは終わりを告げた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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