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43 吸血鬼とデート

「ま…つり…?」


「今日は竜神祭りが王都であるだろう?

それに行かないか?と誘っているのだ。」


レイゼン様は言った。

少し照れているようだ。


これは…

吸血鬼からのデートのお誘いなのだろうか…?


吸血鬼と…デート…?


私があまりにも顔に出していたためか、レイゼン様は面白そうに笑った。


「吸血鬼とデートではやはり嫌なのか?」


「いえ、そう言う訳では…」


まぁ、デートくらいなら…


「では、用意してまいれ。

ネグリジェでは行けまい。」


「わかりましたわ。」


私は一礼すると、着替えに向かった。

髪がうねっているので、まとめたいが、侍女にやらせても上手くいかない。


困っていると、レイゼン様が部屋にやってきた。


「待っていると、真夜中になってしまうと思ってな。

どうしたのか?」 


「いえ、大した事では…

ただ髪型が上手くまとまらないだけで…」


私は答えた。


「俺がやろう。」


えっ!?

レイゼン様が!?


私が驚く間もなく、レイゼン様は器用に私のうねる剛毛をまとめ上げ、最後に部屋に生けてあったカーネーションをさした。


可愛い髪型だ。

でも、何故レイゼン様が…?


あ、そうか。

フィオーネア様の…


「お上手なのですね。」


「あぁ、フィオーネアのをよくやっていたからな。」


予想通りの言葉だが、フィオーネア様の話をする時のレイゼン様はどこか穏やかで優しい表情をしている。

それに少しだけ嫉妬する自分がいた。


前世の自分なのにね…


変なの…


とにかく、私たちは竜神祭りに出かけた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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