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37 悲しげな瞳

その後、何を言っても信じてもらえずに私は屋敷の外に数人の使用人と共に放り捨てられた。


な、な、なぜ…なの…?

キャメラ=シャンデリアなど存在しない…?

そんな馬鹿な…!


だって、つい最近まで…!


私の瞳からは、ポツリポツリと涙が落ちた。


その時…


「キャメラ…

そんな所に這いつくばってどうしたんだい…?


君を迎えにきたよ。」


レイゼン様のゾッとする声がした。


「あ、あ、あなたの仕業なのね…!?

私を花嫁にしたのも、家族と切り離したのも、最初からそうするつもりだったのね!?」


「キャメラ…

落ち着いてくれ…」


レイゼン様は私を抱き起こそうとする。


「近づかないでよ!

この化け物!」


私は言うが、ふわりと抱き上げられ、馬車に積み込まれた。


レイゼン様の瞳はどこか悲しそうだった…


「あなたなのね…?」


「まぁ、落ち着きなさい。

順を追って話すから。」


「落ち着けるものですか!

私は家族とももう会えないのよ!

この冷酷非道の化け物!」


後で考えると、ひどい言葉を投げつけたと思う。

だけど…

その時は…


ファフィット城に帰ると、ゼクス様、バルド様がリビングルームに揃っていた。


ま…さ…か…?


彼ら…も…?


そうよ、だって飛び抜けて美しいし、色も白いわ…


今から私をメインディッシュに晩餐会でもするのかしら…?


「ふふ…ふ…ふ」


私は壊れかけている自分がいる事に気づいた。


「キャメラ、まず…」


レイゼン様が口を開くと…


「私を食べるのね…?

どこから食べるの!?

さぁ、好きにするといいわ!」


私はヤケになり言った。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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