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30 初夜**

レイゼン様とのチークダンスになり、私はレイゼン様の胸板に額をそっとくっつけた。


「…ゼクスと何か話したのか?」


レイゼン様が言う。


「いいえ、何も…

何か話されては困る事があるのですか?」


「…聞いただけだ。」


そして、あっという間に披露宴は終わり、私はくたくたで化粧を落とし、お風呂に何とか入り、ベッドに倒れ込んだ。


その時は今日が初夜だと言う事をすっかり忘れて居たのだ。


♦︎


夜中、誰かにキツく抱きしめられているようで、私は目を覚ました。


すると、私は…


レイゼン様の腕の中に居た。(甘い香りで分かった)


ここは…

レイゼン様のお部屋…?


真っ暗に魔法シャンデリアを消してあるので、辺りも見えないし、レイゼン様のお顔も見えない。

だけど、私はしっかりと彼の腕に抱きしめられていた。


「キャメラ、起きたのか…?

全く初夜だと言うのに、君は自分の部屋のベッドで熟睡してしまった…

酷い人だ、相変わらず…」


レイゼン様のよく澄んだ低い声がして、私は色んな意味で赤くなった。


相変わらず…?


「あの、レイゼン様…?」


「なんだ?

俺の腕から逃れる事は許さん。」


「そうでは無くてっ…!

あの、以前にも私たちはお会いしたことがあるのでしょうか…?

相変わらずとか、もう二度ととか…

たまに、不思議な言葉をおっしゃいますけど…」


私はモゾモゾとレイゼン様の腕の中で身じろぎしながら言った。


「会っているよ…

キャメラ、君は前世というものを信じるかい?」


「ぷっ!

まさか!

前世で会ったとおっしゃるの!?」

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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