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3 お世辞は置いて

「それは嬉しい世辞だが、そなたの美しさに相応しい服も見当たらなかったぞ。」


レイゼン様は珍しくくつろいだ笑顔でそう言った。


「レイゼン様ともあろう方が…

そのような事は…」


私は、しかし、その妖艶な視線に赤く頬を染めずには居られなかった。

キルラには無かった大人の色気というやつだろうか…?


「まぁ、お世辞を言い合っても始まるまい。

かけられよ、キャメラ嬢。」


レイゼン様は美しい所作で立ち上がると、私の座る椅子を引いた。


「ありがとうございます…!」


私は席にかけた。


「さて、戯言を言ってもしょうがないから、単刀直入に言うが。

この婚約前デートはお互いの婚約への気持ちを確かめる物だ。

普通のデートでは無い。


俺はキャメラ、君と夫婦になりたいと思っているが、君はどうなんだ?」


レイゼン様はワイングラスを回しながら、そう言った。


何故だ…?

そう、私はそれを聞かなくてはならない。 


「レイゼン様、恐れ多く勿体無いお言葉でございますが、レイゼン様ともあろうお人が、なぜ、私のような婚約破棄された売れ残りをご所望なのでしょうか…?

私にはレイゼン様のような美しき方が夫婦になりたいと思うような魅力は無いかと…」


私は言った。


「それは、そなたに魅力があるかどうかは、俺がある、と思えばそれで良いのでは無いか?

俺は君を世界の誰よりも美しいと思うし、それだけではダメなのだろうか…?」


レイゼン様はワインに口をつけ平然とそう返した。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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