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29 ダンスタイム

そして、レイゼン様と私のファーストダンスが始まった。


レイゼン様のリードは完璧にして、美しく、華麗だった。

私は身を任せて、リラックスして踊る事が出来たと思う。


お客様からの拍手にお辞儀して応えた。


「素晴らしいファーストダンスだったね。」


ゼクス様がやってきて言った。


「ありがとうございます。」


私は言う。


「セカンドダンスは…

僕と踊っていただけませんか…?

キャメラ姫?」


ゼクス様は優雅に右手を差し出した。

私は驚き、レイゼン様をチラリと見る。


「まぁ、セカンドダンスなら仕方あるまい。

ゼクス、お前がキャメラに近づけるのは、ダンスまでだがな。」


レイゼン様は意地悪くそう言った。


「そうかな…?」


ゼクス様は少し挑発的にそう言うと、私の手を半ば強引に取りダンスへ誘った。


ゼクス様のダンスも素晴らしかった。

ワルツのリズムに合わせて、完璧にキュートな笑顔で軽快なステップを踏むゼクス様は本当に楽しそうで…

私もついつい笑顔になった。


「今度、1人でマフィーズ城に遊びにおいで。

君が知らない秘密を知りたくは無い?」


ゼクス様は耳打ちしてそう言った。


知らない…秘密…?


その内に曲はゆったりとしたチークダンスに変わって居た。


ゼクス様は私の腰をぐいっと引き寄せ、密着させてダンスを踊った。


その時…


「交代の時間だ。

ゼクス、それ以上は許さん。」


「おぉ、怖いな…

では、僕はこれで失礼…


またね、キャメラ。」


ゼクス様はウィンクすると、去っていった。

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