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白紙

ミステリー系に挑戦します

頭が痛い。


そのような感覚が脳を揺さぶったとき、私の意識は覚醒した。


まわりが白い。


まるで、薬物を乱用した人間を収容する部屋のようだった。


そして私はこの瞬間、ある不可解な点に気づいた。


記憶の損傷だ。


なぜ私が、このような気色の悪い場所にいるか理解ができない。


私の脳は、一部記憶が損傷している以外完璧に正常なはずだ。


今の私が薬に侵されているわけがない。


視界は良好で、歩くことさえも容易なのだ。


気持ち悪い感覚もなく、むしろ体調は良い気さえする。


そして、一体ここはどこなんだ?


何かの実験室なのか?


もしそうだとしたら、私は実験台のモルモットということになる。


そう思った時、心がゾッとした。


頭が混乱しあたりを見渡していると、ある紙があった。


壁が白いため、紙と壁は同化しているように見える。


しかし、この紙を発見できたのは偶然ではなくこのような文字が書かれていたからだ。


『罪人であることを思い出せ』と


罪人だと?


私が罪を犯したとでも言うのか?


よくわからない。


わかることは、何者かが私をここに連れてこさせ、どうやったのかはわからないが私の記憶を一部抹消した、ということくらいだろうか。


ため息が出る。


どうして私がこのような体験をしなければならないのか。


私が気を苛立たせていると、この部屋から煙のようなものが下から出てきていた。


「なんだっ、これは。」


1人にも関わらず、声が出てしまった。


この密閉された部屋には、空気の出口がない。


そしてその危険性は流石に私でもわかっている。


まだこの煙が、毒だと決まったわけではないが確実に人体に影響があるものだろう。


まずい、煙がこの室内を満たしてきた。


そして、それから数分たち私の意識は刈り取られていた。









頭が痛い。


この感覚、既視感を感じる。


まだ頭がぼーっとしている。


私は、深く考え込む。何があって、何故私がここで寝ているのか


そうだ!


思い出した。


謎の白い部屋に監禁され、部屋を満たした煙により私の意識を刈り取ったのだ。


私は周りを瞬時に見渡す。


そしてそれは、私の疑問をさらに膨らますことになる。


知らない天井。


見慣れない、古い民家のようなキミが悪い部屋。


そして、何故か書いだことのあるような匂い。


先ほどの白い部屋もなかなか意味不明だったが、これはこれで気色が悪い。


一旦この部屋から出てみよう。


この部屋には、白い部屋とは違いドアがあった。


それが、外につながってあるとは限らないがここに止まっているよりはマシだ。


それに


『罪人であることを思い出したせ』


という、謎のメッセージも気になる。


どうして、わざわざ記憶を消しこのような意味深な言葉を残しているのだろうか?


思い出させることに意味があるというのだろうか?


考えても何もわからない。


まずは、行動から始めなくては。


私はドアの前に立ち、扉を開いた。


すると、そこはなんの変哲もないただの民家同然だった。


白い部屋に繋がっていると考えていたがそうではなかった。


そして、部屋の先には窓があり普通に外が見えた。


そしてより私の中で謎が深まる。


一旦、これまでの話を整理してみよう。


まず、私のことを監禁したい、もしかは実験台にしたいと考えてる人物がいる。


その者を仮にXとしよう。


Xは、私を何かに利用したかった。


だから、白い部屋に監禁した。


しかし、そう考えるとと矛盾してしまう。


なぜなら、この部屋の窓を割ればすぐこの場から脱出できるからだ。


監禁するのが、目的ではない?


私が逃げ出すことはXにとってリスクじゃないのか?


何かものすごいことが起こっている、そんな気がしてきた。


一体何が目的なんだ



初のミステリで退屈したかもしれませんが、今後もよろしくお願いします。

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