革命のフランカは魔法帝国を滅亡させる
ある所に、フランカという女がいた。
革命家として活動している赤い髪の女が。
フランカは自信が育った国に疑問を抱いていた。
科学技術のない魔法帝国。
そこは迷信が多く、なぜ信じられているのか、守られているのか分からない縛りが多い国。
伝説だから、と信じ。
遠い昔から伝え残されてきたから、と信じる民。
その国の在りようは、思考停止をしているようにみえた。
だからフランカは、科学帝国の技術を取り入れようと考えた。
幽霊なんていない。
死んだ人間なんていない。
神のたたりなんて存在しない。
守護霊なんて存在しない。
しかし、どんなに言葉を尽くしても、王も王妃も首をふらなかった。
だからフランカは国を変えるために努力をしていった。
同士をつのり、組織を大きくしていく。
ただ、生活を豊かに、幸せにするために。
しかし、話はこじれ、国を揺るがす大罪人とされてから、歯車がくるっていった。
国は分裂し、荒れ、そのごたごたで王と王妃の一人娘が死亡した。
それを機会に、科学帝国がせめて、魔法帝国は消滅。
フランカは途方にくれていた。
一体なにを、どうして、間違えてしまったのか。
やがて、死んだ姫の護衛であった、一人の復讐鬼がフランカの首を狙いに来る。
フランカには、答えが何も分からなかった。