第28話:試合
昨日と金曜日投稿できずすみませんでした
課題に追われていたことと寝不足が原因です
さて、先日でこの作品の投稿を始めてから一月が経ちました。
ここまでご覧いただき有難うございます
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これからも応援よろしくお願いします
2人の戦いが今話から始まるわけですが、改めて思ったのは、人同士の試合書くの難しい
正直何となくで技名考えて、その打ち合いにしようかとも考えたのですが、それをやめた結果、全く会話もなくただ試合が進んでいく結果となっています
俺とユイはギルドへ戻り、地下闘技場を使うための申請をした。
試合の設定は、ステータスは純人種のレベル1のステータスで揃え、スキルの仕様は不可。
装備によるステータス差も考え、初期装備で試合をすることになった。
また、武器は訓練用にギルドで貸し出している鉄の剣を使用する。
勝利条件はHP半損、もしくは首などへの致死性の攻撃だ。
攻撃を受けた場所からは数秒間エフェクトが残るので、何処に攻撃を受けたのかは分かりやすくなっている。まあ、致死性の攻撃を受けたらHP半損で済むとは思えないが、それは置いておくとする。
数分ほど待つと地下闘技場が使用できるようになったようだ。
普段は訓練場としても使用されているのもあり、少ないながらもプレイヤーが残っていたらしい。NPCはもう家に帰っているか、酒場でバカ騒ぎをしていることだろう。
「じゃあ、始めようか」
俺とユイは地下闘技場の中心で向かい合い、試合開始の準備をする。
周囲には観客もいるが、そんなのは全く気にならない。というより、そんなの気にしていたら一瞬で負けてしまうだろう。
「ああ、いつでも大丈夫だよ」
3m程の距離を開け向かい合い、お互いに剣を構え開始の合図を待つ。
大きく息を吸い込み、はき出す。
『試合開始』
機械的な音によって試合開始の合図がなされた。
俺とユイは一足でお互いに切り結べる距離まで詰め、お互いに剣を振り下ろす。
お互いの剣はぶつかり大きな音が響き渡った。
幼い子頃戦った時とは違い、木と木のぶつかり合うような音ではなく、金属どうしのぶつかる音だ。
お互いに一瞬で離れ、俺は様子見に、ユイは攻撃へ走った。
俺とユイの戦い方は似ているようで違う。
俺もユイも攻撃的な戦い方をするが、実のところ俺は防御の方が強いだろう。どちらも同じようなレベルでできるからこそ攻撃的にやっているし、何なら攻撃的にやるだけで大抵の相手には勝てているからだ。
しかしユイは、圧倒的なまでの才能の暴力によって、一瞬見ただけで情報を瞬時に頭でまとめ、それに対して有効な行動を一瞬で頭からひねり出してくる。それによって相手の攻撃を避けたり受け流したりしつつ、自分から攻めていくのだ。
それに対して俺はそこまで一瞬でまとめてひねり出すことなどできないので、強敵相手には様子見をすることで少しずつ相手の行動をまとめていくのだ。
「はぁっ!」
ユイは掛け声とともに大きく振りかぶり、剣を振り下ろす。
一見、体が無防備に見えるが、胴体や足に攻撃を仕掛ければ、足さばきだけで避け、足技や剣が飛んでくることだろう。
ユイの剣を受け流そうとするが、当たる直前でユイは後ろへとバックステップをした。
ユイがここで攻め切ることを選択しなかったのは俺の剣の腕を知っているからこそだろう。ここで攻め切ることを選択した場合、俺が攻撃を受け続けることになり、拮抗している俺とユイの剣の実力ではどちらかが負けることは早々ない。
また、俺が受けに回り続けることで、ユイの攻撃パターンを憶えていき、どんどんこちらが有利になっていくだろう。
これまでユイに勝ってきたパターンも長期戦になったことが多かった。
お互いに闘技場の中をゆっくり動きながら、様子見をしていく。
5mもないこの距離は2,3歩で詰め切れるような距離だ。しかし、お互いに攻撃を選択することが出来ていない。
ちょっとした動きでお互いに攻撃の予兆を感じ取れるからこそ、お互いに攻めに回りにくくなっているのだ。
しかし、このまま待っていてもジリ貧なので、今度はこちらから攻めていくことにした。
俺は体勢を低く保ち、剣先を地面すれすれまで下ろしながら円状に駆けていく。
そして、ユイの近くまで近づいたところで剣を振り上げる。
ユイはそれを防ぐが剣と剣のぶつかり合った衝撃で、お互いの剣が弾かれる。
俺はその弾かれた剣の動きに逆らわず、回りながら回し蹴りをした。しかし、ユイが剣でそれを防ごうとしたので、一度体勢を立て直すために途中で蹴りを止め腕と右足の力のみで下がった。
「第28話:試合」をご覧いただき有難うございました
次話の投稿は未定ですが明日の同じ時間に投稿する予定です
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