第22話:ホンモノ
はい。昨日は何の連絡もなしに投稿を休んでしまい、すみませんでした
夜は寝落ち、バイトから帰り休んでいたら寝落ちして夕方6時前
諦めて今日投稿することにしました
恐らく、明日は旅行へ行くため投稿できない可能性が高いです
時間とネット環境があれば、投稿する可能性もあります
では、本編をどうぞ
正直、期待外れと言わざるを得ない実力でしかなかった。
こんなのがトップを名乗っているとか、終わっているのではないだろうか?
この程度だったら格闘技などをかじっていれば、ちょっとしたレベル差くらいなら圧倒できるだろう。
そんなことを考えていると、俺達を囲んでいた戸張が降りるように、上から徐々に決闘のステージが消えていった。
「ミト、お疲れ様」
「ん。ああ、ありがと。で、本当にこれがトッププレイヤーなのか?」
「そんなわけないじゃない。こんなの良くてトッププレイヤーの率いているトップクランのしたっば、もしくはその下請けクランくらいじゃないかしら。こんな実力でトッププレイヤーを名乗るとか、名誉棄損で訴えたいくらいよ」
「やっぱり、トップはこの程度ではないんだな」
「うん。そうね‥‥今のミトなら、まだちょっと苦戦するかもしれないわね」
その言葉に少し驚くが、まあ、理解できなくもないので一応理由を訊くことにする。
「何でだ?」
「あ、ミトが弱いとか言っているわけでは無いのよ。ただ、まだミトはゲームのアバターに違和感感じているでしょう?その違和感で少しでも行動が邪魔されているなら、こっちに完全に慣れているようなトッププレイヤーたち相手だと、それが大きな差になりかねないかなって」
その後に「まあ、これはPvPに限った話なら、だけどね」と続けてユイは笑った。
ユイの言っていたことは事実で、現実の身体に比べるとこちらのアバターには若干違和感がある。
それがステータスというもののせいなのか、そもそもまだ電脳世界と言うものに慣れていないのが原因なのかは定かではないが、確かにこのずれはトップの者たちと戦おうとしたときには大きな隙になりかねないだろう。
とは言え、ユイが言うには苦戦するだけな様なので、それが原因で負けることは無いといっているのだろう。
単純にスキルの組み合わせなどは慣れているトッププレイヤーに圧倒的に有利なので、そう言った差も大きいのだろう。
「や、やっぱりお前、チート使っているだろう!」
今の今まで忘れかけていた男の声が聞こえてきた。
えーっと‥‥名前はアサ…イ、だったか?
「確かアサイって言ったっけ?さっさと行きなよ。すでに報酬は払われたみたいだしさ、興味はかけらも残っていないから」
「俺はアサヒだ!お前の興味の有無なんて関係ないんだよ!ゲームマスターに報告してやる!」
ユイの方を見てみると、肩をすくめて首を振る。放っておけという事だろう。
「えっと、呼ばれたから出てきたんだけど‥‥報告にあることなんて何も起きていないのに、何で呼ばれたの?」
アサヒという男の前にスーッと現れたセイは、何故か俺の方へ向き直し質問してきた。
「勝手にチートだ何だって騒いで、勝負仕掛けてきたから返り討ちにしたら、またチーターだって騒いでるから、勘違いで呼んだんじゃないか?どちらかというと、こちらの方が名誉棄損やなんかで訴えたいくらいだよ」
「ふむ…確かに、そんな感じで履歴は残っているね。確かにちょっと問題かもしれないね‥‥で、訴えるのかい?」
「訴えた場合、どうなるんだ?」
「彼のアカウントの1~3日ほどの凍結かな。まあ、今回は初犯だったことと、大した罪じゃないし1日が妥当な所かな。まあ、このまま放っておいても、真夜中の今、住宅街で騒いでいる以上、衛兵に連れられて3日ほど牢屋行きだけどね」
衛兵というのは地球で言う所の、軍隊並みの戦力を持った警察と言ったところだろうか?
正直、そのまま警察というには強すぎる気がする。
「なら、別に訴えなくてもいいかな。特に気にしていないし、訴えたところで利益無さそうだし。こんな奴にかまっているだけ無駄だしね」
「何となくそう言うとは思っていたよ。なら、今回はこれで帰らせてもらうよ。‥‥君はもう少し落ち着きを持った方が良いね。これじゃただの迷惑行為だよ」
アサヒはまたも何かを叫ぼうとしたが、後ろから重そうな装備を身に着けた衛兵らしきものたちに突撃され、地面へと叩きつけられた。
その次の瞬間、アサヒはポリゴンとなりその場から姿を消した。
「あ、一応説明として言っておくと、衛兵や騎士など国家権力を持つNPCや、ギルドで拘束の依頼を受けていた場合、プレイヤーを殺したら一番近くの牢屋へと強制転移されるよ。まあ、一定以上の罪を負っていた場合また別なんだけど‥‥それは今後知っていってね」
「なら、しばらくはアサヒとかいうやつに会う事はないという事だな?」
「まあ、そうなるね。じゃあ、今度こそ私は帰るよ。またね」
セイはその一言を最後にその場から、またスーッと姿を消したのだった。
「第22話:ホンモノ」をご覧いただき有難うございました
次話の投稿は明後日の同じ時間に投稿する予定です
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では、また次話でお会いしましょう




