第12話:目標
ある程度テンポよく進めていこうとはしているが、戦闘はともかくとして説明のテンポがゆったりしすぎているような気もする
が、ここを端折るとあとで困ることにもなりそうなので、書かないわけにもいかないという悪循環
まあ、戦闘シーンはある程度テンポよく進みますが、説明やなんかはしっかりしていくことが多くなります
「うん。終わりだね」
最初の戦闘は滞りなく終わった。
何か拍子抜けだったな。
「まあ、ミトもいるし、こんなものかな」
ぽつりとこぼしたようなユイの言葉を訊き、この辺りの難易度があまり高くないことを悟った。
ユミイトfamのコメントを見る限りでは難しい様な事を言っていたが、何かの勘違いだったのだろう。
「と、言う事で、皆!初勝利!」
*うん…うん?
*今、突然首キレた?
*なんか、ゆっくりと動いていた気がしたのに、気付いたら終わってた
正直、このレベルの魔物なら、10体程度なら集まられても問題ないだろう。
「まあ、これでミトの実力を分かってもらえたかな?ここで、今日の目標を発表します!」
*そう言えば、まだ発表していなかったな
*ワクワク
「目標?」
「うん。目標。毎回、このチャンネルでは、その日のうちにやることを決めているんだ」
まあ、ユイはそう言う所真面目だからな‥‥行き当たりばったりな俺とは全然違う。
「今日の目標は・・・・・『エノルメ平原』のボス攻略です!」
*‥‥ボス?
*攻略?
*初日の目標でない事だけは間違いない
「こんなことを言われていますよ、ユイさん」
「まあ、ミトもさっき戦って分かったでしょう?この辺りの魔物弱いのよ。まあ、私の場合魔法使いだから、前衛なしで攻略しようとしたらもう少しレベル上げないとだめだけど、1対1を繰り返すなら魔力切れにさえならなければ負けないしね」
「まあ、確かに弱かったよな。正直このレベルしか出ないなら、速攻で飽きそうなレベルで」
「まだボスとも戦っていないのにログアウトしようとしないの。まあ、そう言う理由で私達には正直言って『エノルメ平原』の魔物じゃ物足りないのよ。という事で、ガンガン進んでいきます!」
「オー」
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「と、言う事でやってまいりました!」
「こちらがボスである『ルーポ・リ・デル・ブランコ』です」
3時間ほど歩き続け、ようやくボス戦まで辿り着くことができた。
正直ここまでの戦闘は退屈だった。最初に戦った『ルーポソリタリオ』に『スライム』、『ピアヌーレシンギアーレ』などの魔物が出たが、大して強くなかったのだ。
それでも群れないので、ただただ退屈だったという言葉しか浮かばなかった。
「と、いう訳で早速戦闘‥‥といきたいところではありますが、ここで二つほど報告を」
「報告?」
「まず一つ目。私、装備変更します!」
「装備の変更って‥‥買ってないよね?」
「まあ、βテスターの特権だね。レベルが元の半分以上になるまで、性能は半減するって条件があるんだけど、それでも、かなり強いんだよね。だから、それ使うとこの辺りだとヌルゲーになっちゃってつまらないから使っていなかったんだけど、残り魔力が半分切っているのと、ボス戦なら使ってもヌルゲーにはならないかな、と思ってね」
「まあ、好きにしたらいいと思うけど、もう1つの報告は?」
「もう一つは‥‥今回は私、雑魚の妨害に徹することにします!」
雑魚の妨害…という事は、召喚でもしてくる相手なのだろうか?
確かに、群れの狼王という名前なのに群れていないのはおかしいと思ったのだが、そう言った理由なら納得できる。
「まあ、何となく察しはついていそうだけど、このボスは雑魚を召喚してくるんだけど、一度に出来る数に限りがあってね。八体までなら召喚できるんだ。それは殺してもすぐに復活させてくるから厄介でね。だから、殺さない程度に妨害するなら、私の方があってるかなって」
「確かに、俺がやろうとしたらすぐに倒してしまいそうだ‥‥」
「という訳で、ボス戦は狼とミトのタイマンに決定しました!皆応援してね!」
そんなことを言いつつ、俺とユイは狼のテリトリーへと踏み込んでいった。
「第12話:目標」をご覧いただき有難うございました
次話の投稿は未定ですが明日の同じ時間に投稿する予定です
続きが気になる、ミト頑張れ!、など思っていただけたら
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では、また次話でお会いしましょう