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飽き症の天才は飽くなき無限の世界へと旅立つ  作者: 聖花 シヅク
第1部:天才はかくして配信をスタートした
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第9話:配信スタート

作者は動画はゲーム攻略動画など以外全く見ないので、配信者がどんな感じでやっているのかも全く分かりません。ので、何となくこんな感じかな、といった雰囲気で書いてます

「じゃあ、配信を開始した時の挨拶よ。ミトは今日が出るの初めてだから、挨拶考えておいてね」

「俺が自分で考えるのか!?」

「当たり前じゃない。自分で考えなくてどうするのよ」


 何が当たり前なのだろうか。

 正直、配信の動画などほとんど見た事がないのだが‥‥仕方ない。こうと決めたらユイは早々変えてくれないだろう。


「あ、流石に私が前振りくらいはするわよ。『今日から新しいメンバーが参加することになったよ。では、挨拶を————どうぞ!

』みたいな感じでね」


 あ、流石に前振りはしてくれるようだ。というか、前振りがなければ、完全に事故配信になってしまうだろう。

 なぜなら、今まで女性が一人で配信してきたのに、突如現れた別の配信者(しかも男性)。なおかつ、元々配信していた女性がいない。パッと思い浮かぶのは、乗っ取りか脅されているという事だろう。


「まあ、そりゃしてもらわないと困るからな。そうでもなければ、俺は犯罪者にされちまう」

「そうかなぁ?」

「間違いな。断言するよ」


 まあ、すぐにユイが出てくることになるだろうし、ガチ恋勢がバカ騒ぎして終了の可能性もなくはないが、その可能性に賭けるには人生をベットする必要が出てくるので絶対にやりたくない。なお、ガチ恋勢のバカ騒ぎは元から決まった事なので、今更問題にはならない。




■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 そうだな‥‥まあ、最初の挨拶はこんな感じでいいか。


 数分ほど考え、何となく挨拶を考えることは出来た。

 ユイが先程前振りはする、といったときに言っていた『今日から新しいメンバーが参加することになったよ。では、挨拶を————どうぞ!』というのは、いつもより若干明るめに振る舞っているようだ。なので俺は、どちらかというとクール系のキャラ付で行こうかと思う。

 まあ、正直キャラ付なんて、在ってないようなものだが、最初の方くらいは多少なりともキャラを作ってもいいだろう。まあ、あまり露骨すぎるのもあれなので、少しダウナー系みたいな雰囲気を出すくらいに抑えるつもりだ。


「一応決まったぞ」

「じゃあ、そろそろ始めようか」

「いきなりか?」

「うん。まあ、ミトの挨拶の練習をしてからでもいいけど‥‥いらないでしょう?」

「‥‥いらないな」

「でしょう?」


 以前に演劇部に所属していた時も、どの役をやるにしても主人公張りに輝いてしまうから駄目だといわれ、最終的に1、2回主人公役をやって終わってしまったという過去がある。なお、その時も緊張などせず、若干アドリブを入れつつ演劇を終えた、という実績もあるのでユイはこう言っているのである。


「じゃあ、配信スタートするよ。3…2…1…スタート」


 そう言った彼女が空を撫でると、宙に一つの球体が現れた。

 その球体にはカメラのようなものが付いているので、それが配信用の機体なのだろう。


「みんなー!初めましての人も、久しぶりの人も、こんユイー!今日も『ユミイトチャンネル』を始めるよ!さあ、勘の良い『ユミイトfam』の皆は気付いているかも知れないけど、今とある場所に来ています!」


 彼女が配信を開始したと同時に、俺の視界の右端の方にコメント欄と現在の同時視聴者数が出てきた。


*こんユイー!

*こんユイ!配信開始待ってたよ!


 この後もしばらく、『こんユイ』という言葉がしばらく続いていたので、恐らく彼女の最初の挨拶のようなものなのだろう。


*もしかして、『MI』かな?

*VRゲームの?

*あれって倍率凄くなかったっけ?


 同設数は100人ほどで、全体から見たら少ないかもしれないが、まあ、最初に出る俺としては少ない方がありがたい。


「そう!私は今、モンドの世界へと来ています!パチパチパチ!」


*オー!

*倍率凄かったのに!羨ましい!


「では、ここで皆に重大発表があります‥‥」


*な、なんだ(;゜д゜)ゴクリ…

*わくわく

*↑全然ワクワクしているふうじゃないの草


「この『ユミイトチャンネル』に、新メンバーが参加することになりました!どんどんパフパフ!」


 先程から自分で擬音を喋ったり、死語のような言葉を言ったりユイは忙しいな。


*新メンバー!?

*もしかして、女の子?

*まさか、彼氏!?


「では、出てきてもらいましょう!こちらが新メンバーの」

「どうもこんにちは。本日よりこちらの『ユミイトチャンネル』に参加することになったミトだよ。よろしくね」

「ミト!もっと元気出してよ!ほら、もう一回!」


*女の…子?

*ど、どっちだ‥‥?

*どっちにしてもふつくしい


「え~、大変だからそんな元気は出さなくていいかな。じゃあ、『ユミイトfam』の皆、これからよろしくね~」

「ぶー!最初位もう少し元気出してくれてもいいのに!まあ、そう言う事で新メンバーのミトでした!皆性別が気になっているようだね。クフフフフ‥‥答えは‥‥‥‥」


*ワクワク!

*(;゜д゜)ゴクリ…

*もう、ここまで美しいとどっちでもよくなってきた


「内緒だよ!」


*ええ!?

*なんだって!?


「今後の配信で分かるかもね?でも~、それまでは内緒!どっちか楽しみにしていてね!」

「お楽しみに~」


 俺も声を若干高めにして、声だけではどちらか判断が難しいようにしてみた。

 こうしておけば、ガチ恋勢もわきにくいだろう。


「で、これから何をするんの?」


 俺から、何をするのかユイに訊いていく。

 勿論、俺は今日何するのか全く知らないのだ。


「じゃあ、まずは北口から外に出て、一狩り行こうぜ!」


*北口!?

*確か北口って一番難易度高いんじゃ‥‥

*ユイの実力が高いのは分かるけど、まだ初心者なのに大丈夫なの?


「皆のもの‥‥心配は御無用!私だけだと南口がやっとかもしれない‥‥でも、ミトもいれば、きっと何とかなる!」

「と、言う事で、北口から出た先にある、フィールドの攻略に行くことになりました。みんな~、応援よろしく~」


*あのユイがここまで言うとは‥‥

*ミトはどれほどの実力なんだ??


 そして、雑談をしながら俺とユイは北口へと向かっていった。


「第9話:配信スタート」をご覧いただき有難うございました

次話の投稿は未定ですが明日の同じ時間に投稿する予定です


続きが気になる、ユイさん押せ押せだな、など思っていただけたら

ブクマ登録いいねや☆の方をつけてくださると励みになりますのでよろしくお願いします


投稿の連絡等は下記のTwitterの方で行います

(https://twitter.com/102shiduku)


では、また次話でお会いしましょう

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