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under 500 Ⅱ

早口言葉オジサン

オジサンと知り合った。


なんとなく、道で話した。


その流れで、なんとなく友達になった。


「派出所の知り合い手術中みたい」


オジサンが、ケータイを見ながら言った。


キチンとは言えていなかったが。


「庭には二羽ニワトリがいるんだ」


そんな自慢もしてきた。


「母校が初出場だって取りざたされてるよ」


そんな自慢もあった。


「僕は骨粗髭症なのよ」


そんなカミングアウトもあった。


一緒に喋りながら歩いた。


「過失致死傷の事件がこの近くで起きたみたい」


そんな衝撃事実も知った。


「古美術商が来場者数を見誤ったって?」


ケータイを見て、そんなことを言っていた。


普段、使わない言葉ばかりだ。


虫の声が、にぎやかになってきた。


「カナカナと奏でているけど、カナブンかな?」


みんな、わざと早口言葉風にしているような。


真相は不明だ。


「腫瘍摘出手術中の主治医がなぜかいるな」


オジサンがそう口にした。


ここは、現実世界か?

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