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僕は国王だから

 弱肉強食。僕はこの言葉が大嫌いだ。もし、この言葉の通りの世界に僕が生まれていたら真っ先に死んでいただろう。僕は生きている。だけど、僕は世界に対して思うことがある。世界は僕の※※ように変化するべきなんだ。ルールは自分たちで変えるためにある。僕はそう思っている。

 

 あまりにも世界は弱者に厳しい。

 

 人や魔物は生きるために奪い合う。誰もルールを変えようとしない。世界は※から奪うことしかしない。

 だから、世界は奪い合いが絶えない。仕方ないとも思っている。だけど僕は()()()()()()嫌いだ。だから僕は世界を変えることにした。それがルールから外れる行為だとしても僕は絶対にやめないし止まらない。止まってたから、奪われてきたのだ。目の前で悲しむ者達がいようと、()()()()悪者扱いされても進み続ける。


 僕の目の前には四天王がいる。

 「ファイ、ウータ、ウラド、デストーン、お前たち四天王には今からイード帝国を攻め落としてもらう。ただ、お前ら四天王が同時にイード帝国に攻めたら、国の警備は薄れて治安が悪くなる。だからお前たち四天王の中から一人に無茶苦茶な要求をする。僕を恨んでいいから、一人決めろ」

 僕は最低なことを言った。()()()()()()()()()()()()()()()()。つまり10年前全てを奪った相手だ。僕はこの10年で魔物の森を平定し魔物の国を作った。そして魔王になった。

 

 僕は世界を手に入れたい。そして、※から奪うルールを変えたい。

 ()()()()()()全て失いたくはない。僕は恐れているのだろう。一度に全てを失ったから。だからこそ僕は奪うことにした。僕と同じ思いをさせてやる。


 どうやら、四天王たちは一人決めてみたいだ。僕の方を真剣に見ている。

 「決まった?誰が行くんだ?」

 「私が行くことにします魔王様」

 四天王デストーンが行くことにしたみたいだ。

 「デストーンお前が行くのか・・・。絶対にイード帝国を()()()

 「御意」


 その日、イード帝国の歴史は終焉を迎えた。

 たった一匹の四天王に王都を壊滅させられたのだった。

 この世界には魔物の森と呼ばれている()()がある。昔から魔物しか住んでいない大陸とされている。そしてそれは事実だ。だから()()寄り付かない。いや、寄り付けない。あまりにも膨大な魔力が来るものを拒む。入り口に入れただけで街だと英雄だ。だから、魔物の森に文明があることなど人は知らない。いや、()()()()()()。イード帝国が滅びるまで。まして、魔物の森は国になっていて、王が存在したことなんて。

 

 イード帝国辺境のスタートの村。

 この村には何もない。

 だけど昨日までは確かにあったんだ。リンゴの木やキャベツ畑があったんだ。

 俺の名前はレーザー。10歳だ。俺には()()()()家族がいた。なのにどうして・・・。

 「メイ。父さん。母さん。何で・・・俺だけ」

 「少年。君の※※と※は・・もう・・・見ない方がいい。一匹の魔物に王都は滅ぼされた。余波で魔力に耐性が無い人は皆・・・。直にここまで森の魔物達が来るだろう。だから、一緒に逃げよう少年」 

 

 俺は無力だ。

 

 「お兄さん。この国を滅ぼした魔物はどんな姿だった?」

 「グリムリーパーだ。そして魔物の国の魔王に仕えている四天王だと言っていた」

 「何でお兄さんはそんなことを知っているの?」

 「俺は偶々その魔物にこのことを広めるために生かされたから・・・」

 俺はお兄さんを見た。名前も知らないお兄さんは涙を流していた。



 四天王の被害は王都だけではなかった。

 四天王デストーンは魔王の望み通りイード帝国を丸ごと滅ぼした。

 これから世界は知ることになる。

 イード帝国は一夜にして滅びたことを。

 一匹で滅ぼした存在を。

 

 その裏にいる王を。


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