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会合

 話は少し飛んで僕たちは二学期に入った。

 僕は二学期が始まってもシルといつも通り教室で話していた。

 「最近話題になっている魔力質についてロアはもう知っている?」

 「僕は論文のことはターザ先生から(あらかじ)め聞いていたよ。」

 「ロ、ロア君。何で私に教えてくれなかったのー。私、魔力質が暗いと駄目なんだと思ってたんだよ」

 「そーだぞロア!何で親友の俺にも教えてくれなかったんだよ!」

 僕はポーラとルートに責められた。てか、いつから俺はルートと親友になったんだ。あいつは自分で言ってて恥ずかしくないのか。本当に不思議な奴だなーー。

 「悪かったって。そんな怒んないでよ」

 「ロア、今度からそういう事は教えてくれよな!」

 「分かったよ」

 てか、ルートに教える意味ないような気がするんだが・・・。まあ、いいか。仲間外れは寂しいよな。とりあえず、ポーラぐらいには伝えることにしよう。ポーラに言っとけば広まるでしょ。

 

 ターザ先生の授業の時だった。

 ターザ先生が「俺の基礎知識の授業は今日で終わる。明日からお前たちには【生物】【植物】【結界】【付与】【攻撃】【錬金】の魔法を各担当の先生が教えてくれる。覚えとけ」

 僕らはようやく魔法が学べる。 

 僕が尊敬する人と出会ったのは生物の授業の時だった。生物魔法の担当の先生が言った。

 「今から生物の特別教師が来ます。一か月間学んでください」

 クラスの皆が誰だろうって言っていたら入ってきた。

 

ガラガラガラ~

 入ってきた人は20代中盤の女性だった。茶色の髪に瓶底めがねで、一度みたら多分忘れない顔だと思う。顔は整っているんだけど、ガサツなのか髪がぼさぼさだった。

 「やあ諸君。私の名前は知っているかい?」

 初対面なのに分かるわけない。

 「私の名前はブレスだ。」

 あ、あーーーー。

 シルがこっちを驚いた顔しながら見てきた。

 可愛い。

 いや、そんな場合ではない。

 「お、おい!ロア」

 「なんだよ。ルート」

 「あの人だよな?」

 僕はルートが何を言いたいのか分かった。

 「ブレスって名前はそうそういないから間違いないと思う」

 僕がそういうと驚いているクラスの子たちを見て反応が嬉しいのかドヤ顔をブレスはしていた。

 「私はここ最近魔力質の論文を書いた者だ。様子を見るにほとんどの子たちが知っているみたいだが・・・。これから一ヶ月は生物の魔力質について教えることになる。よろしく」



 こうして僕はブレス先生と出会った。

 「君たちはミミズって知っているか?」

 ミミズ?僕が知っているので合っているのなら分かるが、果たしてどうなのだろうか。

 「土の中を移動する生物だ」

 ああ、やっぱり。僕もそう思っていた。

 「ミミズって言っても魔力ミミズについてなんだが・・・。分解者って呼ばれているのは知ってるか?あいつは私の論文を証明するうえで欠かせない存在だ」

 魔力ミミズは、建物とかに張っている結界を乱す害獣だった気がする。

 「魔力ミミズの魔力質は暗い色が多い。個体差はあるが大体暗い色だ」

  


 そんな感じに僕たちの授業に励んだ。


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