第3話 衝撃の告白と展開
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キーンコーンカーンコーン
終礼のチャイムがなり、皆は部活に行く者、急いで帰宅する者、残って友達とダラダラ話す者、に別れる。
俺はもちろん、急いで帰宅する派だ。
そして、帰る準備が終わり帰ろうとしていると。
「一真、ちょっと来て」
紗弥はそう言うと、早足で教室を出たので俺も急いで紗弥の後を追った。
俺は驚いていた。
俺はあんな紗弥の低い声を聞いたことがない。
理由は分からないが、紗弥は俺に怒っているらしい。
紗弥は俺を人気のない4階に通じる階段の踊り場で足を止めた。
紗弥は着くなり黙ったままだったので
「お、おい。どうしたんだよ紗弥」
「………………とぉ?」
「え、なんて?」
「白崎さんと付き合ったってほんとぉ?」
紗弥は半泣きの顔で俺に問いかけてきた。
いや、怒っている顔なのかもしれないが。
わからん。
俺は戸惑いつつも、
「そ、そうだよ」
「…そっか…」
え、何この状況、気まずいんですけど!
2人とも無言の状態が続いていた。
すると、紗弥がいきなり俺を押し倒した。
そして紗弥は俺の上に乗っかかってきた。
「はぁ?いきなり何するんだよ!」
「ねぇ、なんで?」
「え、なにが。とゆーか、俺がなんでって言いたいんだけど」
「なんで白崎さんなの?」
「なんでって言われても…」
「顔が可愛いから?胸が大きいから?なんでも出来るから?」
「そういうわけじゃ…ないけど」
「なんで、私じゃないのよ!いつも一真の隣にいたのは私なのに。今までも、これからも。なのに、なのに!なんで一真は白崎さんを選んだのよぉぉ」
紗弥は泣いていた。
紗弥とは長い付き合いだが泣いたとこを見るのは初めてだ。
紗弥に返事をできないでいると。
「一真くん…?」
下から声がするので、振り向いてみるとそこには白崎がいた。
「ご、ごめんなさい!」
白崎は慌ててその場を去ってしまった。
俺は追いかけようにも上に紗弥が乗っかかっているため無理だ。
「ご、ごめん」
紗弥は白崎のことで我に返ったらしく、どいてくれた。
「ご、ごめんね。私のせいでややこしい事になっちゃった」
「別にいいさ、なんとかなる」
「私のことは気にしないで、スッキリしたし!もう大丈夫だから、白崎さんを追ってあげて」
すると、紗弥はいつもの笑顔を見せた。
紗弥の笑顔を見たら何でもできそうな気がする。
俺は自分の頬を叩き、勢いよく階段を降りていった。
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