召喚先は最強の魔王の寝室でした!?
俺は天草 黄泉 (あまくさ よみ)。妹が好き過ぎるだけの極々普通の高校生だった。
「おにーさん死んだよ☆」
「は??」
何も無い白い世界で白髪で髭の生えたふんどし1丁のおっさんに突然そう言われるまでは。
「いやいや!まてまて!オッサンだれ!?しかもなんでふんどし!?そして何そのテンション!?そしてなに!?俺死んだの!?」
「おう!おにーさんさっき2階のベランダ干してあった妹の下着を盗もうとして足滑らしてそのまま2階から落ちて死んだんだ」
「俺何やってんの!?覚えてないんだけど!てかふんどしについて答えろや!!」
「覚えてないのは頭打ったからだと思うぞ~」
「あ、そういうことか。ってふんどしについては説明してくれないのかよ……。で、結局オッサン誰なの?」
「わしは皆のアイドルこと神様じゃ!」
「で?」
俺はこのオッサンが段々めんどくさくなってきた。
「で?とはなんじゃ、まあいい。おにーさんにはワシの創った世界シドンに行って世界を救って欲しいと思う。」
「おけ」
「ん??反応が薄いのう……。まあいい。ってことでおにーさんにはワシの取っておきのチートと言うやつをあげるから世界を救ってきてくれ!」
「わかった。で、オッサン何くれんの?」
「まずはこの破壊不能属性付きで尚且つクーラー機能の付いてるふんどし」
「高性能だなこら!他のものにそう言った機能付けろや!要らねぇよ!!」
どこにそんな世界最強格っぽいふんどしを喜んで貰うやつがいるのだろうか。鎧とかならまだしもふんどしって……
「なら、これをやる」
「これ刀か?」
金色でいかにも伝説級の武器っぽい刀をオッサンに渡された。どこから出したって?言いたくねえな、ふんどしからとか……。四次元ポケットかよ。
「この刀は持ち主の獲得経験値極上昇、技能上昇値極、ステータス上昇補正極、持ち主にステルス効果極、そして攻撃力+99999、それに破壊不能属性付きの超優れものじゃ」
「チート過ぎだろ!!」
「これをもってワシの世界に行くのじゃ!あ、言っておくがお主のステータス今初期値だから気をつけてなー。ステータスって念じると自分のステータス見れるぞー。確認してみ」
ステータスって念じれば良いのか?とりあえず念じよう。【ステータス】
名前 ヨミ
性別 男
種族 人
Lv 1
HP 50 MP 25
STR 30+(99999) DEX 25
VIT 20 AGI 18
INT 15 LUK 100
スキル
【へんたいLvMAX】
レベルが上がる事にまるでへんたいのようにステータスが上昇する。
【不可能を可能にLvMAX】
不可能なことがこのスキルの所有者には無くなる。
「なんだこのチートスキル!?しかも名前がへんたいってセンス無さすぎだろ!?!?」
「Zzzz……」
「起きろ!オッサン!!」
「ハッ!?なんだまだ居たのか」
「まだ居たとはなんだ!とりあえz」
「転送!」
「おい!!」
突然目の前が真っ暗になった。あのオッサン眠いからっていきなり転送しやがって。覚えてろよ。
「どこだここ?暗くてなんも見えない。」
とりあえずモンスターなるものに襲われて速攻死ぬとか嫌だしとりあえず刀振り回すか、
「ふん!」
「グァァァァァァ!!!!」
「お?なんか倒したか?」
テテレテッテテー
どこかで聞いたことのあるような曲が流れた
レベル上がったっぽいしステータスでも見るか
名前 ヨミ
性別 男
種族 人
Lv 785
HP 18500000000 MP 1200000000
STR 85000000+(99999) DEX 47000000
VIT 50000000 AGI 45000000
INT 60000000 LUK 60000000
スキル
【へんたいLvMAX】
レベルが上がる事にまるでへんたいのようにステータスが上昇する。
【不可能を可能にLvMAX】
不可能なことがこのスキルの所有者には無くなる。
【魔王LvMAX】
全ての魔法を無詠唱で発動できる。発動魔法はランダム。
…………は?
「なんだこりゃ」
レベルが上がったからかさっきまで暗くて見えなかった空間が見えるようになった。そこはとても禍々しくて無駄に広い寝室だった。そしてそこに倒れている鋭い刃物で切られた様な傷のある大きさ5mはありそうな紫色の体、そして頭に角が生えたまさに魔王だった…………
「って転送されて早々魔王倒しちゃったよ!?」