2/2
お祭り
『さぁ!今日は待ちに待った餅つき大会だよ!』
年に1度の町会のお祭りは決まって餅つき大会だった。
大人の男達は交代で餅をつく。
大人の女達はつきたての餅を華麗な手さばきで丸めていく。
あっという間に100人分の餅の出来上がりだ。
つきたてのふわふわの餅はきな粉をまぶして砂糖をかけるのが最高に良い。
バーベキューコンロで焼いた餅は特製醤油にひたして、また網に。
それを何度も繰り返す。
仕上げは海苔でくるっと一巻き!
大人たちは昼間からビールを飲みどんちゃん騒ぎで、子供たちはたらふく食ってはまた走り回り、また食っては飲んで走り回る。
そんな時間が続いていた。
「みんな、そろそろ、お開きにしないと…。」
毎回そう切り出すのは打田のおじちゃんだった。
打田のおじちゃんは、竹やぶに一番近い茶色の家に住んでいて、町会長と仲が良い。
『そ、そうだな。夕方になる前に片付けてしまわないとな…。』
町会長はさっきまで酔っ払って真っ赤だったのに、どんどん顔が青くなった。