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はじめに
初めまして! あしたのかおり と申します。
この作品を書こうと思ったのは、人の評価が必ず数字で決められていることに対し、疑問を感じたのがきっかっけです。作品を書くのは初めてで至らない点が多いかと思いますが、温かい目で、かつ気長に読んでいただけたら幸いです。私自身すごく飽きやすく、気分屋なので、もしかしたら途中でやめてしまうことがあるかもしれません。読んでるよ!続き気になる!早く書いて!って方はコメントください(笑)
あとはじめに言っておきます。本作品は重めの作品を予定しておりますので、重め苦手な方はご注意ください。
改めてよろしくお願いします。
社会は死んでる。だってこの国、いやこの世界は数字でできている。数字がなければ生きていけないんじゃないかってくらい数字に執着する。視聴率も売り上げも、人の評価も全部数字。きっと昔の人が見たら悲しむであろう現代社会の現実に、私は思わず無表情になった。
「出穂?どうかした?」
窓を見つめていた私に雄が不思議そうに尋ねる。
「別に。何でもないよ。」
私が視線を移してからそう言うと、雄は納得したようだった。
「そういえばお前らって幼なじみ?なんだっけ。」
クラスメイトが私たちに話しかけてくる。