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蒼底の殻人  作者: じむ
2/6

始まりの決意

引かれたテープの網。

血に塗れた薄暗い室内。

その床に力無く横たわる、痛ましい二つの亡骸。


「まぁた"ハーフ狩り"ですって」


そして間延びした部下の声に、眉が不機嫌に歪む。

ハーフ狩り。そう呼ばれる事件の現場に立つのは、この短期間で何度目か。数えるのも嫌になる。

ただ、今までと違う事が一つ。


「ま、未遂に終わったのはレアっすよねえ」


視線が窓越しの外へと向く。

そこにいたのは、気を失い担架で運ばれた少年である。


「情報聞けますかね?」


「……そうであればいいな」


本当にそう思う。

この血腥い連鎖に終止符を打つ、一つの要因にでもなってくれればいい。

部下の声に答え、身を翻す。

部屋中に散らばる、抵抗の跡を横目に。

二人の決死の思いを無駄にしない、あの命を守ると、亡骸に誓って。


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