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失念  作者: 岡本福美
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失って気づく

恥の多い生涯を送って来ました。 自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。

人と人は巡り合う。引きこもりであったとしても、何かのタイミングで誰かと巡り合うこともあるかもしれない。

5年前。女の人のことを石ころだと思っていた。相手のことなんて考えたことはない。自分さえ良ければそれでいい。

好きと言われたら好きと言い返す。一緒にいたいと言われたら、私も同じような言葉をくり返す。

気づけば朝になる。名前も分からない異性の人と同じ空間で目を覚まし、何年も前からの友だちかのように昼ごはんを共にする。

「また連絡するね」

いつもの合言葉。連絡をしたこともあるけど帰ってきた試しもない。

そんな生活を続けていた。

私には身体の関係は無いものの、ご飯を奢ってくれる年上の女医をやってる女性がいた。今回も日本酒が美味しい料亭だった。

「彼女とかつくらないの?」

「なかなか出会いがなくて…」

看護師の女の子を紹介してくれた。

自分1人に対して女性2名。遅れて飲み会へは参加のようだ

「遅れてすみません」

わたしのタイプでは無い、育ちの悪そうな女性が年上の女性の横へと座った。

面接へ来たのか…

そう思えるような椅子の配置。紹介してくれた女性より何倍もご飯をご馳走してくれる年上の女性の方が綺麗だ。

作り笑い8割、次の酒を飲む場所2割。

頭の中は今の会話より、次どうするかで一杯だった

目の前のお酒は一杯どころか、気を晴らすために次々と

目の前から消えていった

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