素直な少女たち。
思ったより展開早いかなーって。
でも、その分イチャイチャは長くなるし、いいよね?
放課後になると教室はガヤガヤと騒がしくなる。
「昔みたいに一緒に帰りましょう?」
そう、隣の朝日から声をかけられる。
「ちょっと待った!それ!私が言おうとしたの!!」
と、近くに来ていた真昼が待ったをかけてくる。
「いや、俺の都合を考えてくれよ…」
「りっくんに私より大事な都合なんてないでしょ?」
「え!?りっくんて…?もしかして夕凪くんのこと!?」
と、真昼が騒がしくなる。もっと別のところに目をむけてほしいものだが。朝日は口調こそは昔より大人っぽくはなっているが、陸人の名前をあだ名で呼ぶ。そして、私より大事な事はない。そう断言するように言う。
そんな言葉に陸人は照れながらも言葉を返す。
「りっくんって、呼ばれるのは久しぶり、だな」
「そう?でもそうね。…私の名前も昔みたいに呼んでよ?」
「…空ちゃん?うん。これ、思ったより恥ずかしい」
「もう!今はちゃんづけしなくていいの!」
「分かった。空。これでいいか?」
「うん!って事で帰ろう?」
名前を呼ばれた朝日は段々とクールな表情から明るい表情になり、大人びた口調は砕けた口調になっていた。ちなみにこの時に陸人の左腕に手をまわしていた。
「あの、私のことも忘れないでくれると嬉しいかなー、なんて…」
今まで黙っていた真昼が声を上げる。
「あら?あなたは?」
今気づきました、と言わんばかりの空がそう声を上げる。口調は元に戻っていた。
「私?私は真昼海。去年の陸人くんのクラスメイトで、今年もそうなんだよ。去年のクラス委員で一緒だったし、今年も一緒にするつもりなの。ね?陸人くん?」
「真昼?確かにそ…」
「名前!?」
陸人が名前を呼ばれた事を疑問に思いながら、そう約束している、と言葉を返そうとすると、真昼が、いや、海が食い気味にそう声を上げる。
陸人は疑問を口にする。
「え?なに?」
「名前で呼んでよ…」
少し寂しそうに海が言うので、陸人は諦めたように言う。
「分かったよ、海さん。これでいい?」
「その、さん付けは嫌かな?なんて…?」
「あの?そろそろいいかしら?」
と、2人の会話を遮るように空が声をかける。少し恥ずかしそうだ。そういえば、ずっと陸人に腕を回していた。そんな陸人は小学校の頃から慣れたもんだ、と言うように顔に出してはいなかったが、小学生にはなかった柔らかな膨らみがある事に気づいて、理性が溶かされ始めていた。
会話を遮られた海は睨みつけるように空を見る。こう表現すると、本当に上を見て青空を見ているようになるが、もちろん、この時は彼女、朝日空を見ていた。
そして、海はゆっくりと陸人の右側に来るとこう言う。
「腕。出して!」
照れながら、決意を固めたように言う。
「ん?こうか?」
少し理性を溶かされていた陸人は、考えもなしに腕を海の前に出す。
「えい!思ったより恥ずかしい、ね…」
陸人の状態を表すなら両手に花。まさにそんな状態になっていた。
陸人の理性は急激になくなっていった。双方の自分の腕には柔らかい感触。近くには女の子の少し甘い、でも2人とも確かに違う、そんな匂い。もちろん嫌な訳がない。しかし、陸人は、
「ごめん!先に帰る!」
そう言って、陸人は2人の拘束から逃げるように走り出した。これ以上は耐えきれない。そう、少しだが陸人の男の子の部分が反応してしまったのだ。むしろ少しで済んだことを褒めたい。
そりゃ、男の子だもの。 あいらくを