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あらすじ
あと2日で20歳になる所だった。
だけど私は、19歳でこの世を去った。
いや、去りかけたと言った方がいいのかもしれない。
私は、目の不自由な妹と共に横断歩道を渡っていると、車に轢き逃げされた。そしてそこで、ある不思議な人物と出会った。
その人は不幸すぎる私に、この世に残るチャンスをくれた。
ただそれは、
「君に他人の人生を奪えるチャンスを与えてあげる。」
あまりにも残酷なものだった。
「その他人はどうなるの?」
「君の代わりにこの世を去ることになる。どうする?」
「代わりに人の人生を奪うなんて、、」
「お人好しだね。君はついさっき他人に人生を奪われたじゃないか。車で君を轢き殺した奴はとっくに逃げていったよ。
考える時間をあげる。答えが決まった時にまた会おう。」
他人の人生を奪い人生をやり直す私は、悪者ですか?