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イベント開始! 新時代の作戦だよ!

 あれから5日が経過し、今現在、わたしはイベント専用待機ルームにて沸く多くのプレイヤーの中で、レイ、ミナホ、沙希ちゃん、エルちゃんと共に会話を弾ませていた。


「イベント開始まであと3分の今になっていうことでもあらへんけど、ユキちゃん最近、ソロでマイナス階層潜りまくっとったよね? やっぱ新しいスキルとかゲットしたん?」

「ふっふっふー。 本番になってのお楽しみだよ~」

 実際いくつかスキルはゲットしたけど、ここはお楽しみだよ~!

そんなことを考えながらも人差し指を左右に振って見せているわたしレイが言う。

「楽しみにしとくよ!」

「うん!」

 わたしが自信満々に頷いたその時、待機ルーム全体に声が響き始めた。

「2分後に、皆様はギルドごとにまとまってステージに転送いたします。そこで、後の二分を使い改めてゲームルールを説明いたします」

 ルーム全体が静かになると同時に、少しの間を開け声が続く。

「まず、ゲーム性としましては、ギルド対抗の戦いとなっています。ギルドマスターがダウンしなければ、ギルドメンバーは5分後には復活しますが、ギルドマスターがダウンすれば、そのギルドはその他のギルドメンバーの状況に関係なく敗退といたします。なお、ソロプレイヤーはそのプレイヤー自身をギルドマスターの役割とみなします。次に、ポイントについてです。ポイントは、自身の所属するギルド以外のギルドメンバーを倒した場合1pt、同じくギルドマスターを倒した場合には5pt手に入ります」

 どうやら説明は終わりのようで、音声が止まったのがわかる。


 でもいつ聞いても、ギルドマスターのプレッシャーがすごいイベントだなぁ~。


 と若干不安な気持ちを押さえつつも立っていると、ルール全体に先程よりも大きな、説明の音声が流れた。

「それでは、ゲームスタートゥ!!」

 ゥ!? という疑問が、多分、ほとんどのプレイヤーの頭の中に浮かんだであろうその瞬間と同時にわたし達雪モヨウは森の中に転送された。


 辺りは背の高い木々が生い茂り、鳥のさえずりも聞こえてくる。

 いいねぇ~! 自然って感じがする!


 とわたしが森を堪能しつくしていると、エルちゃんが口を開く。

「木のせいで薄暗いけど、太陽の位置を見るに、時刻は午前11時くらいじゃな」

「ちっこいのにやる~」

 レイは茶化すようにそう言って肘でエルちゃんの頬をつく。

「ちっこい言うな!」

 エルちゃんの声になごみつつも、わたしは話題を転換する。

「前のイベントみたいに陣地みたいなのを決めたほうがいいよね? どうする?」

「ここでええんとちゃう?」

わたしの疑問に、沙希ちゃんが簡単に答えた。


わたしは、その、沙希ちゃんの声を聞き、再びあたりを見回してみる。すると、どうやらここは20畳くらいのけっこう開けた空間になっているみたいだった。

 

「確かに、ここでいいかも!」

 が、

「いや、今回は、陣地はなしでいいと思うよ~」

 わたしが納得したと同時に、ミナホが反対の声を出した。

 そしてエルちゃんもそれに同意する。

「わしもそう思う」


せっかくなら、陣地があった方がいいと思うのに……。

「どうして?」

 首を傾げるわたしに、ミナホが補足する。

「だって、今回はギルドマスター守護でしょ? まぁ、逆に言えば他のギルドのギルドマスターを倒すってことなんだけど。だから確かに、ここに陣地をとってユキと護衛役をおいて攻める組と別れるっていうのも一つの戦法なんだけどさ。それだと、もしもここに大規模なギルドが攻め入ってきたりしたら、数的にどうしても不利でしょ? つまり、最初から分かれずにみんなで動いちゃえばいいんだよ。そうすればもしもの場合にも対応可能だしね!」


 た、確かに……!

 わたしの提案した陣地作戦は、もはや古かった……! 新時代はみんなで行動だね!


「そういうことじゃな」

 エルちゃんもそう言った。

「さすが二人だよ!! じゃあ、早速出発しちゃおう!」

 わたしが右こぶしを上にあげると、みんなも上げて叫ぶ。

「おー!」


わかりずらかった方、そしてイベントルールの詳細を知りたい方に向けて、

 「エルちゃんの、イベント説明口座~!」(エルちゃんがコメント付けてるだけ)


<イベントルール>

・4日間 「前回のイベントが長すぎて、クレームがきたそうじゃ。まぁ、一日かえた程度じゃ変わらんがな」

・ギルドマスターが倒されない限りギルドメンバーはゲーム内時間で五分後に復活 「ユキに負担がかかるな。ま、がんばってもらおー」

・イベントはポイント(pt)制。敵ギルドのギルドマスターを倒せばそのギルドに5pt、敵ギルドのギルドメンバーを倒せば1pt 「なんかギルドマスターのpt、思ってたより低いんじゃな!」

・ギルドマスターが倒されれば、無条件でそのギルドは敗北 「ほげー」

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