これが魔法剣士の戦い方!
「『天使』、発動!」
わたしの視界内にあるオオカミの右手がわたしの体にあたる寸前のところで、わたしはそれを叫んだ。
バーーーン
オオカミの右手があたり、わたしの体は後ろの岩に激突する。
「いったたたた……。」
わたしは少し呟きながらも、岩に埋もれた体を起こして服のホコリを払う。
いやぁ、にしても危なかった……。
ギリギリで天使を発動して、防御力も含めた全部のステータスを5倍にして何とか攻撃のダメージを抑えたんだよね。
けっこういいアイディア!
わたしがそんなことを考えながらオオカミの方へ剣を向けていると、オオカミはこちらを威嚇しながら全力で走ってくる。
よ~し、せっかく『天使』を発動したわけだし、翼もしっかり使って戦おう!なんて言ったって、わたしの特権は小回りが利くことなんだからね!
こちらに走ってくるオオカミを、わたしは羽を使って大きく跳躍することでかわし、そのままオオカミの背後へと回る。
「『無限乱舞』~!」
わたしはそう叫びながらオオカミの足へ斬りこむ。
しかし、わたしが5連撃ほど切り込んだところで、オオカミはその足を動かしわたしを空中へ蹴り上げ、振り返ると同時に左足でわたしを吹き飛ばした。
すごい勢いで、わたしの体は後方へと飛ばされていく。
「うわわわわわわ!」
つい、驚いて叫んじゃったけど、今のわたしには翼があるじゃん!
わたしは翼を広げることで、それ以上後方へ飛ばされることを抑え、さらにそのまま翼を使い、この空間のてっぺんともいえる場所まで飛び、そこで止まった。
いくら体の大きなオオカミでもさすがにここまでは手が届いていない。
わたしはそれを見下ろすような形で見ながらも、少し考える。
ぐぬぬぬぬ、上がったのはいいんだけど……こっからどうやって倒そうかなぁ。
なんて言ったって、このオオカミさんは攻撃力どころか防御力まで高いし、簡単には倒せそうにないからなぁ。
と、そんなことを考えているところで、あることを思い出した。
確かあの骸骨のボスの時、上から光魔法で……。
そうだ!あの時と同じようにやろう!
わたしはそう思ったと同時に光魔法を発動する。
前はただ鋭利な形にしたけど、今回は剣にしよう!
わたしは、わたしの周りに、光でできた剣を刃を下向きにして形成し、それを一斉に放つ。
剣たちはオオカミに突き刺さったり、岩でできている地面に突き刺さったりと、一点を狙うことはできなかったものの、確実にオオカミに大量のダメージを与えた。
やっと終わった~!勝った!これが魔法剣士ってやつだよね~!
わたしがそんなことを思い、翼を羽ばたかせることをやめ、地面へと足を付けたその瞬間、オオカミの大きな右足がわたしを襲う。
た、倒しきれてなかったの……?!
それに気が付いたその時には、もうその腕はわたしの真横にある。
しかし、わたしは、ちょうどわたしの左手の届く範囲にある、さっき自ら放った光魔法で形成されている剣を左手で取り、その剣を使い、オオカミの右手を受け止める。
そしてその左手に握った剣を地面と水平にして、オオカミを斬りながらも、わたしはオオカミのお腹の下へと潜り込み、右手に持つ剣で『無限乱舞』を発動し、お腹に斬りこんだ。
すると、オオカミはついに倒れ、一つのアイテムを落とし、消えた。
「ふぅぅ、やっと終わったぁ。そういえば、落としたのって何だろう?」
わたしはそう呟きつつも落としたものへ手を伸ばした。
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