5歳?いや、12歳じゃ!!
あの後もわたしたちは数えきれないくらいの恐怖体験を乗り切り、やっとこのお城へと到着した。
「怖かったぁ~……。」
お城の入り口に着いて、ミナホは言う。
わたしたちがお城に入ると、お城の中は真っ暗。ミナホが持っていた懐中電灯で中を見渡す。
汚いなぁ~。
なんて思っていた、その時!
「う……うううぅ。」
階段の近くからそんな声が……。
「ひっ!!」
もちろんレイはびっくり。
沙希ちゃんはやっぱり何のためらいもなくそっちに近づく。
わたしにはちょっとできないなぁ。
「?プレイヤーの子だよ!」
沙希ちゃんはそう言って階段で座り込んで泣いていた黒のローブに白の服とスカート、赤くて肩くらいまでの髪に犬っぽい耳のある5歳くらいの女の子を、引きずってきた。
「沙希ちゃん、引きずんのやめよ?」
わたしがそう言うと、沙希ちゃんはその子から手を放し、
「一回、プラットホームに戻ろうよ~。」
そう言った。
そして、もちろんそれに賛成したわたしたちは、今、プラットホームに帰ってきたのである!
その女の子にも席に座ってもらい、わたしは
「どうかしたの?」
と言う。
「えっと、お化けの層に行ったら迷子になっちゃってずっとあそこにいたんじゃ。ここまで連れてきてありがとう!」
へ~、大変だったんだね……。
「ちなみに、どれくらいあの層にいたの?」
「う~ん、あの層が解放されてからずっとじゃ!」
「そんなに!?」
あの層にそんなにいたんだ!
なんてわたしが言っていると、その子がこっちにキラキラとした目を向けて立ち上がった。
?どうしたんだろ?
わたしや、ミナホ達も首をかしげていると、その子は大声で言う。
「わしの名前は、エル!わしをみんなのギルドに入れてくれんか!」
え?!こっちこそ入ってほしいくらい!
ちっちゃいのに「わし」とか「じゃ」とかかわいいし!
「採用!!!!」
わたしが言うと、
「あ、採用なんだ」
なんて言いながらも沙希ちゃん達も賛成してくれた!
ってことでギルドメンバー増えました!
~~余談~~
「そういえば、エルちゃんは何歳なの?」
わたしが聞くと、エルちゃんはすんなりと
「12歳じゃ!」
と答える。
「12歳!?5歳くらいに見えたよ~!」
「5!?それはさすがに盛っておらんか?」
「そんなことないよ~。」
と、ここでエルちゃんは思い出したように言う。
「そうそう。このギルドのギルドマスターは、ユキじゃったな!レベルはいくつじゃ?」
「わたしのレベルは47だよ。」
「そうか、わしは98じゃ!」
「98?!ちっちゃいのに……。」
「ちっこい言うな!まあ、わしはこう見えてもPlay-onlineのころからやっとるからのう!困ったときは頼りにしてもらって構わんぞ!」
「はは~!エル様~!」
そんな会話に花を咲かせていると、お知らせ欄にお知らせが来た。
「なんじゃ?」
「なんだろ?」
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