あの大樹、遠すぎない?
「うわぁ~っ!」
いきなりウサギのモンスターが飛び出してきた。
でも少し慣れてきたよ!
「えいっ!」
わたしはウサギのモンスターを真っ二つに倒した。
森に入ってもう1時間くらい経つ。
レベルもだいぶ上がってきた。
なのに、
森の中心部にある大樹を目指して走っているのに……一向にたどり着く気配がないんだけど!
あの大樹、見えるのに誰もたどり着いてないって噂、ほんとなのかな?
まぁ、たどり着いた人がいないからたどり着きたいんだけどね。
「いったんここで休もうよ~。」
さっきオオカミにかみつかれてボロボロのレイ(玲奈のプレイヤーネーム)がいった。
「そうだね!」
これには私も大賛成!
だって疲れたもん。
だって1時間ほぼ走ってるもん。
というわけで3人で木陰に腰を下ろした。
「そういえばさぁ、この森の名前に大一層ってあったよね?どういうこと?」
大樹を見ていたら急にその疑問がわいてきた。
「ああ、それはねこのNeo-play-onlineは今のところ上が3層まで、下が-5層まであるらしいんだ~。で、今いるのは第一層ってわけよ。ちなみに1~3層は人の住む地域で、
-1~-5層はモンスターが住み着いている区域らしいんだぁ。今度行ってみようか!」
「う~ん、そうだねぇ……。」
ミナホ(穂波のプレイヤーネーム)はそんなに楽しそうに言うけど、そんな怖いところ行きたくないんだけどなぁ……
「顔に出てるよぉ~。」
「ええ!そんなことないよー、レイ。」
そんなことあるけどね!
そう言おうとしたその時、空が曇り始め、周りが霧に覆われ始めた。
「何?」
「大規模な襲撃か何か?」
「いや、だとしてもあたしたちが狙われる理由って?」
「じゃあ何かのイベント?」
わたしは2人の会話に全くついていけない。
でも、なんか大変そうなのはわかるけど……でもよくわかんない!
「動かずに3人で固まろう!」
「うん!」
とは言ったものの、周りが完全に霧になってしまって真っ白だ。
これじゃあ何にも見えないよぉ。
「このままだとどうにもならないし、ここからどうする?」
「……」
わたしの問いかけに誰も答えてくれない。
嫌な予感がしてわたしは大声で
「レイ、ミナホ~!」
といったがやはり反応はない。
「どうしよう……」
わたし今一人ぃ?
焦っていると、何やらこちらに近づいていてくる影が見えた。
「レイ、ミ、ミナ…ホ……」
……じゃないみたい。
一人しかいないうえに、とても大きい。
「そこにいるのは…誰!?」




