選ぶ役職間違えた?!
「雪奈、5倍ってすご!」
「しかもMPが無限とか……でも剣士?」
穂波が首をかしげながら言う。
「うん、わたし剣道やってたから!」
「いや、そうじゃなくて剣のスキルって使うときに消費するのがMPじゃなくてSPだから、MPが高くても意味がないんだよ~」
そうなの玲奈?!まさに衝撃の一言!
「えええええ!」
でもまぁ
「まぁ、仕方ないよねぇ~。でも穂波と玲奈のスキルは?」
と私が言うと
「あたしの職業は弓矢使い、スキルはサーモグラフっていうスキルで発動時、に視界がサーモグラフィーになるんだー。」
と自慢げに穂波が言った。
「あー、私は双剣使いで、スキルは光速だよー!」
続いて玲奈もそういった。
そのスキル、どこかで見かけたような。
「ていうかさ、あたしたちプレイヤーネームがあるし、そっちで呼ばない?」
「あっ。」
玲奈の発言にハッとした。
わたしたち、ゲームに来てまで本名使ってたじゃん。残念な人たち!(わたしたちだけどね)
「とにかくレベルアップしに行こうよ。初心者向けの森があるからさ。MMOで最初にすると言ったらこれだよね!」
穂波が元気よく言った。
さて、じゃあそこに向かいますか!
3人でその森の方向へ歩き始めた。
「そーいえばさぁ、ユキはステータスポイント振った?」
「なにそれっ!」
「だと思った~。ステータスポイントはもともとのステータスに上乗せができるんだよ。ちなみにユキは、SPと攻撃力、防御力なんかにも振った方がいいかな。」
玲奈に言われるがままに、パネルを操作すると、
ステータスポイント:100
とその他もろもろのステータスが書いてある。
これは頭の使いどころだなぁ~。
初期の数値は60それぞれに振り分けられるのは合計100ポイント。ちなみにMPとSPはレベル制でレベル1だと数値は300。レベル1だと5振るごとに1レべ上がるみたい。
う~ん。
迷う!どうしよう?
結局、防御力、SPそして攻撃力に20ずつ振りましたとさ。
ていうか、気付いた!わたし気付いた!『次元魔法』持ってるけど、剣士って魔法使えないんでしょ?やっぱり選ぶ役職間違えたって!
なんて考えながら歩きスマホならぬ歩き浮くパネルをしていると、
「ついたよー。」
穂波の声がしてパネルから目をあげた。するとそこには『第一層、大樹の森』と書いてある大きな看板の後ろには、日があたり、輝くような緑の森があった。
わたしは感動しつつ口を開く
「さて、レベルアップ、始めますか!」




