ここ……は?
私は目を開けた。
「ここは……?」
周りを見回すとレイとミナホがこちらに来た。
「大丈夫?」
ミナホは不安そうな顔をしながらそう言った。
そういえば、
「私たちは今どこにいるの?」
「ここ、-4階層みたいなんだよなぁー。」
そのレイの言葉を聞き驚いているわたしを見てミナホがこういった。
「たぶん私たちは-1階層から落ちてHPの減りがひどくて気絶、そして今ここにいるってわけだと思うんだよね。」
ああ、そういえば確か足元が崩れて……
「じゃあどうやって戻るの?」
私が言うとレイが即答した。
「歩き! あたしたちはまだ行ったことある階層にテレポートできるアイテム持ってないわけだし。」
「まぁそうだよね……でも歩かなきゃ帰れないし、さっさと歩いて帰れる道探そうよ!」
「そうだね!」
ミナホの「歩きだそう」の声でわたしたちは歩みを進めることにした。
「あのさ、マップはないの?現在位置の。」
「ユキ、あったら使ってるよ。」
「そっかぁ。」
「待って、静かにー。 あれ見て。」
ミナホが曲がり角を曲がる直前に小声で言った。
わたしもレイも止まった。
わたしがゆっくりと曲がり角の向こうを見ると、そこには十字路があり、そこをオオカミのモンスターの群れが横断いているのが見えた。
ふぅ、危ない危ない!
危うく何の警戒もせずにここを曲がってそのままオオカミの群れにダイブしてボコボコにされるところだったよー!
オオカミの群れが通り過ぎたところで、
「うん、大丈夫そう!いこう!」
と言って振り向くと
レイとミナホの後ろに骸骨のモンスターが!
思いっきり剣振り下ろそうとしてますけどーーーー!
「二人とも、後ろー!」
「え? うっっわ!」
レイがギリギリで長さ40㎝ほどの双剣で受け止めた。
レイが両手なのに対して骸骨モンスターは片手に剣でもう片手に盾で応戦している。
やっぱり-4層のモンスター強すぎ!
取り合えず『未来視』を発動してとっ!
私が剣でのモンスターに切りかかりに行くと、ミナホは遠距離から魔法矢を飛ばした。
ドカーン
骸骨モンスターに当たって爆発したところでレイがそこを離れ、わたしはそこで『スラッシュ』を放った。
ただ倒しきれず、骸骨モンスターはわたしに切りかかってきた。
一撃でHPが半分以上減った。
嘘!
そう思いつつもレイが切りかかったのと同時に私ももう一度骸骨モンスターに切りかかり、なんとか倒した。
三人がかりでやっとだ。
でも止まっているわけにはいかない。
「よし、つぎにいこっか!」