「戦うナース」「ヴァイキン」
<戦うナース>
私設ボランティア団体「戦うナース」を名乗る謎の集団。
ナースを名乗りながらも緊急時の応急手当以外の医療行為は行わないと断言している。
特殊装備を持ち「ヴァイキン」と呼ばれる見えない未知の侵略者を駆除殲滅する。
政府機関と繋がりがあり、非公式のもと協力連携を取るなど活動を黙認されている。
運営組織はかなりの資金力があるらしく、高度な装備を保有している。
構成人数、規模など明らかにされていない。
「ナース」と呼ばれる対ヴァイキン戦闘員とそのサポートスタッフが実働部隊として確認されている。
<ヴァイキン>
突如世界を襲った不可視の侵略者。
発生起源、詳しい生態、思考の有無など全てが謎。集合体ともひとつの個体とも解釈できる曖昧な存在。
存在は認知されているが人の肉眼では見えず感じないため、大衆から実感されていない。
何らかの装置を使い映像化しない限り、その姿を目にすることはできない。
人体に接触すると主に粘膜から侵入し、体内で増殖する。
侵入された人間は、病状や狂人症状が出る場合と、全くの無症状の場合があり、状態だけで感染を見分けることは難しい。
感染し狂人症状が出た者は、正常な判断や意識を失い凶暴になって人を攻撃することがある。
狂人症状も含め、病状が重篤でなければ8割は治癒する。
人体内での増殖量が一定量を超えると、不可視状態のまま人体外まで拡大して形状形成し「個体化」する。
個体差はあるが多くは成人男性ほどの大きさで、集合体であるため柔軟に形状変化し可動域の制約はなく、中心核的なものもない。
「個体化」したヴァイキンは人を丸ごと覆い込んで侵食するようになり、感染危険度が爆発的に上昇する。
人の意識にまで侵入して操るようなケースもあると言われる。
「個体化」した場合、思考力を持ったような行動・攻撃を見せるが、人と意思疎通ができた実例はない。
「個体化」した場合も含め、ヴァイキンそのものは非常に弱く、アルコール、薬剤、紫外線、高熱などで簡単に死滅する。
ただし人体内に侵入された場合、直接それらで滅殺することができなくなる。
また不可視であるがゆえに完全に滅した確証を持つことは難しく、現実的に完全殲滅は極めて困難。
「個体化」したヴァイキンを駆除滅殺する場合は、まず活動力源である感染者と分断しなければ常時ダメージ修復されてしまう。
感染者から切り離されたヴァイキンは数時間で死滅するが、その間は攻撃性を維持している。
感染者に病状が出ている場合、感染者の体力の衰退と共にヴァイキンの活動力源としても弱くなるが、
無症状の場合はヴァイキンに活動力を供給し続けることになる。
従い無症状者から「個体化」したヴァイキンは通常よりも攻撃力・耐力の高い「強力種」や「大型種」となりやすい。
また複数の感染者からなるヴァイキンが、集合・一体化し巨大な「個体」となるケースがある。
「巨大化」した場合も肉眼では全く見えず、存在を実感することはできない。
「大型種」などを例外とすれば、ヴァイキンの攻撃範囲は感染者から約2mと言われているが正確な攻撃距離は不明。
「個体化」したヴァイキンは攻撃範囲内で非常に素早く自在に動く。
「個体化」した場合もヴァイキン自体には移動能力がほとんどなく、感染者による移動のみが移動能力となる。
感染者の移動経路に残された飛沫痕などには数時間ヴァイキンが生存しており、地雷的な脅威となる。