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短編。

あなたのブックマークが未来の名作を創り出す

 誰にも見向きもされないような不人気作。

 誰にも褒めてもらえない駄作。

 誰にも覚えて貰えない無名作家。


 彼らに……、いや、私達に存在意義はあるのだろうか?

 

 ……おそらくあるのだろう。


 どれほどの人気作とて、踏み台となった不人気作があるはずだ。

 どれほどの名作とて、踏み台となった駄作があるはずだ。

 どれほどの有名作家とて、踏み台となった無名作家がいるはずだ。


 人気作が生まれるまでの系譜。

 名作が生まれるまでの系譜。

 有名作家が生まれるまでの系譜。

 

 そこには間違いなく日の目を見ないモノ達が含まれている。

 不遇の時代を担当したモノ達が存在している。

 

 人気作が必要とする何かをそこまで運んでいく役割。

 名作が必要とする何かをそこまで運んで行く役割。

 有名作家が必要とする何かをそこまで運んでいく役割。


 筆が折られればその役割は果たされない。

  

 誰にも読まれない、だから筆を置く。

 誰にも褒められない、だから筆を置く。

 誰にも覚えられない、だから筆を置く。


 そして系譜はそこで途切れる。


 未来の人気作に至る系譜がそこで途切れる。

 未来の名作に至る系譜がそこで途切れる。

 未来の有名作家に至る系譜がそこで途切れる。


 筆を置かなければ……、あるいは道がつながっていくかもしれない。


 誰かが読んでくれるのなら。

 誰かが褒めてくれるのなら。

 誰かが覚えてくれるのなら。


 それを支えにして筆を手放さない者もいるだろう。


 そして系譜は生き残る。


 誰かが読んでくれるのなら。

 誰かが褒めてくれるのなら。

 誰かが覚えてくれるのなら。


 それに励みに筆を持てるだろう。

 

 そして系譜はつながっていく。 


 そう、つまり――。

 

 あなたのブックマークが未来の名作を創り出していく。

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読んでくれてありがとうございます
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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして。 誰だったか、お気に入りユーザの方のかっぽうから飛んできました。 私はなるべく、読んで少しでもおもしろいと思ったものには感想かブクマか、とにかく足跡を残すようにはしております。…
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