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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

あるかもしれない未来で

自分という存在は…

作者: 喪失少女

死を羨むような表現があります。

不愉快に思う方は読まないようにしてください。




『 あなたは、私が助けてと言えば助けてくれますか? 』



あなたが最後に声を上げて泣いたのは何時ですか?


私が最後に声を上げて泣いたのは、小学生の頃自分の我が儘が通らなかった時です。


では、あなたが最初に声を殺して泣いたのは何時ですか?


私が最初に声を殺して泣いたのは、最後に声を上げて泣いた時より少しあとの小学校一年生の時です。


じゃあ、あなたが初めて死にたいと思ったのは何時ですか?


私が初めて死にたいと思ったのは、小学校6年生の時です。


ですが、初めて自分が本気で死にたいと思っていると自覚したのは中学校一年生の時でした。


平日のある日、私はとある夢を見ました。


そのとある夢というのは、私がどこかの屋上から誰かに突き落とされる夢です。


誰に突き落とされたかはわかりません。逆光で顔が見えなかったからです。


ですが、私が屋上から落ちてる最中に思ったのは「怖い」とか「何で」とか、そう言う考えではありませんでした。


夢で落下する私の身体が地面に着く直前、『やっと、楽になれる』とそう思っていたのは今でもはっきり覚えています。


その夢を見た直後、私は意識だけが戻った身体では飛び起きることも、瞼を開けることさえ難しいんだと初めて知りました。


だけど、まさか自分がこんな夢を見るほど追い込まれているとは自覚していなかったので、しばらく呆然としたあと無意識に顔が笑っていました。


その時からだったのかも知れません。


気付いた時には、私は死ぬ事に対して恐怖を感じなくなっていて、寧ろ一種の憧れを持つようになっていました。


ふとテレビを見ていた時に、自分と同年代くらいの子が事故に巻き込まれて死亡したというニュースを見て、思ってしまったのです『いいな』と。


こんな私は頭がおかしいのでしょうか?

多くの人々に避難されて当然の人間なのでしょうか?


今でもふとした時、自分が死ぬ未来を想像している私は異常なのでしょうか?


その問の答えはもしかしたら無いのかもしれません。


何故なら、人がみんな同じ人生を歩んでいる訳では無いし同じことを思っているわけでは無いからです。


この話を読んだ人たちは思うかもしれません、私が歪んだ人間だと。


だけれど、こんな私を知らない人たちは言うのです。


優しくて控えめな子だね、と。

聞き分けが良くて大人しい子だね、と。

真面目できちんとしてるね、と。

読書家で色々なことを知っているんだね、と。


だけど、本当の私はこんなんじゃないんです。


人に嫌われたくないから優しくして、悪く思われないように様々なことに気をつけるようにして、親に見放されないように頑張って、そして自分が自分だけがこんなことを考えているのか知りたくて多くの人達が書き綴った文字を追いかけている。


私という存在はそんな、弱虫で臆病な生き物なのです。


今一度問いましょう。

こんな私をどう思いますか?


異常ですか?

気持ち悪いですか?

臆病ですか?

弱虫ですか?

可哀想ですか?


今、この話を読んだあなたは私の事をどう思いますか?


誹謗中傷は受け付けません。

どういった捉え方をされても構いません。

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