表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

六曜シリーズ

赤口

作者: 尚文産商堂

何事も避けたほうが無難だとされている日が、赤口(しゃっこう)

本当なら、正午からプラスマイナス1時間程度が吉で、それ以外は、凶だとされる日だ。

とはいうものの、ここ最近は仏滅の方が凶日だとされることの方が多い。

だから、仏滅よりは悪い日といったところだろうか。


「ということで、今日は何もしないよ」

双子の姉、ちょうど高校2年生の井野嶽桜(いのだけさくら)は、弟の幌にそう言って、ソファに座っていた。

「いつもしてないじゃんか」

「いつもじゃないよ。いつもは、テレビゲームとかブログとかネットサーフィンとかをしてるけど、今は幌のご飯待つだけだもん」

「いつもそんな感じじゃんか」

そう言いながらも、ビーフシチューのブラウンルーを作るために、鍋や小麦粉などを用意していた。

「まあまあ。それで、今日は何?」

「晩飯、山門達が来るんだろ。だったら、いいのを作らないとな」

「じゃあ、ゆっくり待ってるね」

桜は、テレビを付け、ゲームの準備をし始めた。

「しないんじゃなかったのか」

それを音で判断した幌が桜にすかさず聞く。

「それはそれ、これはこれ。日常生活を崩すつもりはないからね」

はっきりと、そういった桜に、幌はため息をついた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ