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第1話 残影と始まり

この作品は、カクヨムからの転載です。

期に公開しているエピソードであることはご了承下さい。

また、カクヨムで投稿しているものと、内容が少し変わっております。

私はラ……

この名前は好きではない。

でも本当の名前を言う訳にはいかないからラエってことにしておこう。

今日から私が働くのは、日本の戦場だ。

この年で働くだなんて。思いもしなかったな。

でも、仕事だからといっても、生きている限りは、日本には、来たく…いや、|戻りたくなかった《・・・・・・

・・》。

そう思いつつインターフォンを押そうとしたら、真上に戦闘ヘリが飛んでいることに気がついた。


「はあ〜めんどいなあ。なんてタイミングが悪いんだ」


こんくらいなら、力は使わなくていいか。

私はピストルの銃口をヘリに向けた。

ピストルと言ってもこれは特別なもので、鉛と火薬を使った、義理兄が作ってくれたピストルだ。

(ヘリの人は舐めているのだろうか……)

全く機銃を撃ってこなくなった。

(ふん。舐めんなよクソ雑魚どもが。とっとと消えろ。)

流石に声には出さないようにして一発撃った。

命中。

ヘリは爆発して消えてった。


「ったく。雑魚ならここくんなよ。死ぬに決まってんだろ」←声に出さないようにとか言いつつしっかり言う


「っおい!おまえ何者だ!」


「新入社員のラエ。十三歳ですが…」


 後ろを見ると、二十代前半くらいの背の高い男性と、その隣に…え?


「ナル…?」


「えっ。なんで私のこと」


「はは。まあそうだよね。覚えているわけないもんね」


「………」


「あら、ラエ、来たのね」


「お久しぶりです!」


「館長!二人は知り合いかなんかですか?」


「ええ。まあだいぶ昔のことだけれど。…まあいいわ。なかに入りなさい。ラエはこっちに来て。部屋を用意してるから」


私が今いるところは、寮とかと同じような類いだ。

国の最前線で戦い、いかなるところでも決して逃げずに戦い続ける。

それが、ここにいるものの仕事だ。

私は人生不良。

過去にも忌まわしく付きまとわれたまま。

人殺しにまでなり下がったとしても、ここならば何かが変わると思った。


「ラエ。ここがあなたの部屋よ」


「わお。もっといびつかと思ってました」


「まあ。あなたは特待だからね。リリカもここだからよろしくね」


「まあ。その通りですけど。リリカって、何者ですか?」


「ここは、警備がいいから。幼稚園の代わりにここに子供を預ける世界の重鎮がたくさんいるのよ。リリカはその一人。一番狙われやすいから、教員と同じ部屋の方がいいかと思って」


「へー。というか私って教員なんですか?」


「…。ここははたから見たら、保育所みたいな感じだから。さっきいたみんなは、死刑になったことになってる犯罪者。それを隠さないといけないからね。簡潔に言えば、表は教員ほいくし、裏は国保安員ころしやってわけよ」


「なるほど。そう言うことですか…。じゃあ私もそういう…」


「荷物はそこに置いてあるから、ささっと準備して。館内の案内図は廊下に貼ってあるから。くれぐれも地下室にはいかないでね」


私の言葉をさえぎるようにして館長は言うと、足早に去っていった。

私は、「リリカ」の分の荷物まで置かれた段ボールと、がらんとしている部屋を見た。

今日から私はここで暮らすんだ。

心で一回言ってみたが、実感が湧かない。

こんなところでやっていけるのだろうか。

少しばかり不安になった。

でも、もう来てしまったのだ。

ここまで来てなにを言おうと、なにも変わらない。

努力して努めるのみだ。

今度は声に出して言った。


「今日から私はここで暮らすんだ!私はもう未練がましい『ラエ』じゃないんだ!」


そういうと、なんだか気持ちがたかぶってきた。


きっと大丈夫。


きっと大丈夫。


私ならできる。

そして、仇は必ずうつ。

そう誓った。

そう誓ったラエだけど………?

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