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タイトル未定2025/05/19 13:46

保育園の頃、魔法使いになりたかった。小学生の頃、ラーメンが好きでラーメン屋になりたかった。中学生の頃、就きたい仕事がなくて大人になったら自由気ままに旅がしたいと思った。高校生の頃、音楽関係の仕事につくか、友達となんとなく大学に行きたかった。結局自分は高卒で卸売業に就職した。

 就職した最初は幸せだっただろうか。朝気持ちよく早起きして弁当作って、朝早く会社に行って先輩達に色々仕事を教えてもらい、たまの休みに家族、友達に会ったり、未開の地へ1人旅をしたり。増えていく貯金に喜んだり色々楽しかったはずなのに、自分は徐々にそれを投げ出したいと思った。増えていく仕事、達成しなきゃいけないノルマ、言葉使いに気を配る仕事関係、察しなきゃ人間失格の人の気持ち、払わないと健やかに生きる権利が与えられない保険料、年金。

 最近嫌なのは家族に仕事は順調かと聞かれること。仕事というか仕事関係が上手く言ってないことを正直に話すと返ってくる答えはいつも同じ「しょうがない、人間関係はそんなもの」だって。僕は悩み相談をしたわけじゃないのに、聞かれたらから答えただけなのに、なんでこっちが悩み相談したみたいな感じになっているんだろうか?そう言いたかったけど、なんか言えなかった。後日今度家族とは結婚の話をした。最初はマッチングアプリを使っていい人に出会えば良いんじゃないかとかの話だったが、徐々に結婚の話になった。自分は結婚しないと言ったら、そういう人が増えれば少子化が進んで老後年金貰えなくなると思うよと言われた。別に老後まで生きたいだなんて一言も言ってないのに。

 思えば、1番嫌いなのは今まで僕が超非現実的かつ理想的な夢を語ると、こぞって大人たちが僕に言った言葉が嫌いだった。「それでは生きていけない。」という言葉だった。その言葉に僕はずっと悩まされてきた。早く進路を、生きる希望を見つけないと焦っていた。時にはそのことから逃げていた。記憶喪失になりたいと思ってた。死にたいと思った。短い余命、不治の病、服毒、交通事故とか色々想像した。でも好きな人、やりたいことがあった。上手く言葉では言えないけど、なんというか生きたいと死にたいの狭間をさまよう気持ちだった。ある日僕は思った。別に自分にこれからも生きていたいという気持ちは無いと。短い人生を生きたいと。後2、3年生きられれば十分ではないかと。家族にこの話をすると、それはダメだと言われた。家族みんなが悲しむと言われた。そりゃ自分も家族に死なれたら悲しいけど、それは死んでしまう本人にはどうしようもないことだ。本人がいちいちそんな事を気にしていられるかと、知ったことかと思った。そういった理由で死ぬのがいけないのなら。家族が悲しむのならどんなことも目指してはいけないということがまかり通ってしまう。自分の人生なのに。仮にもし誰かが自主的に人生を終わらせようとしていたら、一時的には止める。ただ、理由がめちゃくちゃでも、それでも意志を曲げないのなら僕はその人をもう止めない。理由がなんであれ、その人にはこの世が地獄に映っているだろうから。そんな相手を無理矢理引き留めて、生きる希望を与えてやろうとすることは例え悪意が無くても、決してその人を終わり無き苦しみから逃がそうとしない、地獄の番人のなす事に他ならないだろう。

 さて、こんなネガティブな長い前座をして申し訳ないですが、僕は皆さんに短い人生を生きて欲しいわけではありません。こんな話をしたのはこれからこの学校を卒業するあなた方に在校生の方々に「これからどう生きたいか?」ではなく、「なぜ生きたいか?」という問いを自分自身にしてほしいからでございます。もし、なぜ生きたいのかに答えられたら、今度は「どれだけの年月を生きていきたいか?」を問うのです。40代?50代?ギネス世界記録を目指して300歳でもいいし、圧倒的に短くても良いし。それで答えが出たら、それでやっと「どう生きたいか?」を考えられる段階に入れると思うのです。目的→目標→方法の順番で考えて頂ければと思います。これは人生以外にもどんな物事決める際の参考書になると思います。

 ちなみに今の僕は小説家になりたくてですね。生きられるならざっと後20年くらいが良いですかね。例え夢が叶わなかったとしても、やりたくないことやって必死に生きることにしがみつくよりかはマシだと思います。僕は自分の意志を貫き、思いのままに咲き誇り、天下に儚く散っていく武士のような花のような生き方がしたいですから。

 ご清聴ありがとうございました。

 

 

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