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特訓という名の拷問だよ!!

昨日、Dクラスは授業を一週間免除して戦闘訓練を行う事になった。武争学園のバトルライザーは特殊で、まず身体能力が跳ね上がり、服装が戦闘用に変わり、それぞれの人に合った武器と特殊能力が加わる。例えば、俺の刀に雷、暁香先輩は武器は何か知らないが、能力は炎、榊宮先輩の武器は両手剣、能力は剣から放たれるビームみたいなやつ、みたいにだな。ちなみに、武器が無くて素手ってのもあるらしい。…そういえば、獅子堂先輩は模擬戦の時に一瞬だけ能力を使ったが、早すぎて何も見えなかったな…能力の詳細と武器を今度本人に詳しく聞いてみよう。更に、勉強によって能力や力が変わる様になっている。点数が高ければ高いほどその恩恵も高く、勉強すればその分強くなれる。ちなみに、文系教科は単純に身体能力、理数系教科は必殺技が増える、その他の体育とかの教科は能力の性能が高くなる。ちなみに、一年生は最初の内はシステムの使い方が分からないので、伊集院とかの様に突撃の様な単純な戦闘しかできない。だからこそ、最初の内の戦闘訓練は面倒だがやる必要があるだろう。それは一向に構わないんだが…だが…何故、訓練場所が…山なんだぁ!!!!!!!!????????大いなる自然の中で精神を鍛え、自らを磨くのが目的とか言ってたな…いつの間にスポコン物語になったんだよ!?

「そこ、隙だらけよ?」

そうこう考えている内に久城先輩が薙刀で斬りかかって来た。ギリギリでそれを刀で流した。…しまった、考え事に夢中で自分も特訓中だって事忘れてた。薙刀を流された動きを利用して身を低くして回し蹴り、狙いは…足払いだ。

「…女の動きじゃねぇ!!」

思いっきりぼやきながら跳躍し、足払いを回避する。更に舞う様に薙刀での連続斬り。俺は紙一重で…

「ぐはぁ!!」

避けられるかぁ!!…思いっきり直撃しました。はい、痛い事この上ないです。一瞬でズタズタさー。

「…歩君…大丈夫?」

心配そうに声をかけてくれる久城先輩。…特訓中もこれだけ優しいといいんだけどなぁ…特訓中はマジで鬼だもんなー。

「…大丈夫に見えます?」

地面に伏せながら呻く俺…カッコ悪。

「アハハ…ちょっと休憩しよっか?」

これまた優しい提案だ。…特訓中もこれくらい優しくしてほしいね、全くさ。

「そうすっね…流石に疲れました」

俺は立ち上がりながらそう言った。慣れてるっていっても、疲れるもんは疲れるしな。

「やっぱり、歩君他の子達とは違うね。普通、最初の内の一年生はみんな四時間もシステムを起動させてられないもん」

…それは俺が学園の理事長と学園長の息子だからです…なんて口が裂けても言えねぇ…。

「そういえば…他の子達は使えなかったけど、歩君だけどうしていきなり能力が使えたの?」

げっ…確信ついてくるねぇ、久城先輩…

「えーっと…まぁ、あれですよ」

言葉が出てこねぇ!!

「あれ?」

俺の顔を下から覗きこむような感じで見てくる久城先輩…やめて、その純粋な瞳で俺を見ないでぇ!!

「…と、っとにかく、伊集院達の様子を見に行きましょう」

苦し紛れの言葉がこれかよ!!俺って、アドリブの才能皆無かもな…。

「そうねぇ…昂ちゃんがやりすぎてなければいいんだけど…」

そう、能力を扱う技能群を抜いて高いが、肉弾戦や武器を使った格闘戦の技能が皆無な俺は、久城先輩に猛特訓されられている。それと同じように、伊集院達も暁香先輩、獅子堂先輩、澤木先輩の三人による猛特訓という名の拷問を受けているのだった。榊宮先輩と椎堂先輩、御久間先輩は暁香先輩から別の指示を受けたらしく、今は別行動だ。

「それじゃあ、休憩も兼ねてルナちゃん達の様子を見に行こうか?」

どうやら話しをそらすことには成功したようだ。…ちなみに、ルナちゃんとはルミナの事だ。ルミナのルとナをとってルナというニックネームになったらしい。

「はい、そうと決まったら早速行きましょう」

…よし…このまま今日の特訓を有耶無耶うやむやにしていこ…

「あくまで息抜きだから、特訓はこれで終わりじゃないからね?」

あなたはエスパーか!?…これ以上やったら倒れるような気しかしないぜちくしょー。

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