表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

模擬戦 2

岩瀬のハルバードと榊宮先輩の両手剣がぶつかりあった。単純な力は…互角。そのまま二回、三回と刃を交える。四回目を交えたところで鍔迫り合いの様な状態になった。先に動いたのは…先輩だった。左手を剣から離し、そのままストレート。岩瀬は後ろに跳び、紙一重で先輩の拳を回避した。

「やるねぇ、しーちゃん。一年生でここまでやれるなんてびっくりだよ」

おいおい、いきなり三年生から絶賛されてるよ。しかも『しーちゃん』なんて呼ばれてら。

「けどね…」

いきなり先輩の雰囲気が変わった。…まさか…

「力押しだけじゃあこの学園じゃあ生き残れないよ…!!」

先輩の剣の刃が光った。そのまま容赦なく剣を振り下ろした。光の刃が岩瀬に襲いかかる。入学したての一年生相手に能力を使いやがった!?ヤバい、岩瀬に防ぐ術は無い!!つか、防げねぇ!!他の先輩も止めようとする気配はない。

「くそったれがぁ!!」

俺は叫びながら駆けだした。

「ライザーシステム起動アウェイクン!!」

自分のバトルライザーを起動させた。金色の光に包まれ、その光から飛び出す感じで二人の間に割って入る。目の前には光の刃。その刃に対して左手を銃の形をとってかざす。

「能力解放、いっけぇ!!」

その瞬間、俺の指先から稲妻がほとばしった。稲妻は真っ直ぐに光の刃にぶつかり、光の刃と共に四散した。

「いきなり能力ぶっ放すなんて酷いんじゃないんスか、榊宮先輩!!」

いきなり割って入って猛抗議だ。

「だって。どうする、昂輝?」

榊宮先輩は何事も無かったかのように暁香先輩に判断をあおいだ。クラスの責任者である暁香先輩は必ず正しい判断を下して…

「構わん、二対一で続けろ」

…あんたら鬼か!?こうなりゃあ…

「岩瀬、下がってろ」

全力でるしかない。俺は岩瀬を下がらせる。岩瀬は静かに頷くと、数歩後ろに下がった。

「りょ~かい。そんじゃ、手加減抜きでいっくよ~!!」

榊宮先輩も剣を構えた。

「本気でいくよ~…どうなっても知らないからね?」

にっこりと悪魔の笑みを浮かべながら恐ろしい事を言う。

闘気剣オーラブレード、解放!!」

さっきの一発とは違う、凄まじい光を放つ先輩の剣。本気の様だ。

「上等…リミット解除…先輩こそ、どうなっても知りませんよ?」

俺は刀に手をかけた。いわゆる居合い斬りの構えだ。

「リミット解除!!」

俺の周りに凄まじい量の蒼い雷が渦を巻く。…俺と先輩の目があった。そのまま両者とも突撃した。雷を纏った刀と、光を纏った剣がぶつかり合った。その瞬間、凄まじい閃光と爆発が巻き起こった。外からは煙で中の様子が全く分からないだろう。…煙が晴れた時、その場に立っていたのは…榊原先輩ではない、そう、俺だ。

「成程な…」

倒れている榊宮先輩を見ながら暁香先輩が呟いた。

「神沢 歩…」

暁香先輩は立ち上がりながら俺の名前を呼ぶ。

「お前の次の相手は…俺だ」

そのまま地獄の二連戦が宣告された。しかも…相手は暁香先輩…いきなりバ〇バ〇ス並の人が出てきた。


短くてすいません。次は少し長めにする予定です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ