絶対零度の死刑宣告
いやはや・・・やっと夏の課題が終わったと思ったら次は就職試験です・・・だれか僕にまともなお休みをください(汗)。
それはそうと、感想を下さった方、どうもありがとうございます。それを励みに地道に書いてきた最新話です(それにしては短いですが)。どうか読んでやってください。
・・・捕えた、勝った、そう思った瞬間、液体化していた地面が氷った。俺は右足の先がまだ地面に浸かっていたので、足が掴まってそこで止められた・・・って、氷って事はまさか・・・
「僚矢君、大丈夫?」
どうやって来たのか知らないけどいるな、俺の後ろの木の枝の上に・・・久城先輩が・・・暁香先輩を倒したのか?・・・マジか・・・
「何とかな」
いつの間にやら獅子堂先輩もそっちに退避していた。だが、獅子堂先輩の両腕、両脚共に血だらけになっている。どうやら先輩の能力は無制限の身体能力強化だが、段階を上げていくにつれて体への負担も大きくなるみたいだな・・・俺だったらごめんこうむりたい能力だ・・・って、んな事言ってる場合じゃねぇ!!なんとか脱出しないとやられちまう、足元の氷りを砕いて脱出・・・
「あ、その氷り砕くと歩君の足も一緒に砕けちゃうよ~」
するわけにはいかなくなった。・・・いやさ、現実には影響ないけどさ、やっぱ痛いのは嫌じゃね?・・・それ以外脱出方法思いつかないけどさ。そうだ、足を引っ張りだそう!!・・・ビクともしないな、うん。
「さて、それじゃあトドメといこうか」
木から下りてゆっくりと薙刀を振り上げつつニコニコと迫って来る久城先輩・・・いや、やめようぜ、・・・ちくしょう、やっぱり足を砕くしか・・・そう思って覚悟を決めようとしたら、なんか足が抜けた・・・何で抜けた?俺が自由になったのを確認するや否や、薙刀を振り下ろして氷りの針を飛ばしてきた、が、俺の周りが一気に炎に包まれ、針は全て溶かされた・・・この炎は・・・!!
「無事だろうなぁ、神沢ぁ!!」
丁度久城先輩の逆方向から暁香先輩が炎の中から現れた・・・まだやられてなかったのか!!
「あらら・・・伊集院君がいたとはいえ、氷人形じゃ時間稼ぎ位にしかならなかったみたいね」
「あったりめーだ。あの程度でやられてたら生徒総指令長なんてやってらんねーよ」
「ふっ・・・しぶとい奴だ」
そのまま戦いだす三人・・・あれ、いつの間にやら俺蚊帳の外?
「フム、やはり同学年同士の結束は強い様だ。我らは空気だな、同志神沢」
やっぱり伊集院もそう思ってたか・・・だよなぁ。
「・・・だな、結構居辛い空気だぜ、こりゃ・・・って、伊集院!?」
気配もなく俺の隣に来てやがった・・・心臓に悪いぜ・・・って、伊集院?・・・生きてたの?
「ハッーッハッハッハッハ!!油断大敵だぞ、同志神沢!!」
違和感に気付いた瞬間に伊集院の炭素硬化した拳がとんでくる。俺は刀の柄で受け止める・・・また刀が折れそうだなぁ・・・。
「てか、やられてなかったのか!?伊集院!!」
俺は伊集院と妙な構図で力比べしながら問い詰める。ちなみに、話しの流れからして想像できないだろうが、この間俺は必死だったりする。微妙なところで受け止めているため、力が入れずらいからだ。
「ハッ、この俺がそう簡単にやられると思っていたのか?」
口元に微笑を浮かべながら拳に更に力を乗せてきた。俺も更に力を込めるが、何にしても体制が悪い。伊集院の事だ、多分これを見越して先手を打ってきたんだろう・・・まったく、せこい奴だ。
「ああ、思ってた・・・よっ!!」
そう言うと俺は空いていた左手で砂を掴み、伊集院の顔(主に目)に向かって砂を投げつけた。伊集院は舌打ちしながら跳び退り、回避しようとするが、一歩遅く、思いっきり砂が目に入ったようだ・・・ざまぁ見ろ。
「ぬぅ・・・卑怯なり、同志神沢!!」
目を押さえながら卑怯だと訴えてくる伊集院、どうとでも言えばいいさ。その隙に伊集院のバトルライザーに雷を浴びせて破壊した。伊集院の姿が消えていく・・・これでよしっと。さてと、暁香先輩はどうなってるかな?久城先輩の氷人形数体、更に早すぎて良く見えないが、獅子堂先輩と戦ってるな・・・案の定苦戦している様だ。しゃあねぇ、参戦するかな・・・
「どこに行くの?」
嫌な予感・・・
「女の子を退屈させる男の子はモテないよ?」
氷りの様に恐ろしい声が俺の後ろから聞こえる・・・消えろ、幻聴!!!!!!!!俺はまだ死にたくない!!
「先手・・・必勝!!!!!!!!!!!!」
覚悟を決めた俺は振り向き様に雷の斬撃を放った・・・が、片手で弾かれた・・・うぇ・・・マジかよ・・・。
「本気で行くけど・・・覚悟はいい?」
・・・こっから地獄を見そうだな、こりゃあ。
誤字脱字等があれば教えてください。すぐに修正します。
感想などを頂けると、更新が早まるかもしれません(汗)