プロローグ 気がつけば魔王
初投稿です
少しでも多くの方に楽しめていただければと思う所存です。
誤字や脱字などがあれば遠慮なくご指摘ください。
プロローグは短めです。
え?
…目が覚めると異様な光景を目にした。
頭から角が生えていて…尻尾?尻尾なのか?それが見える。おかしいな、たしかに昨日は飲んだけどコスプレ大会なんて開いたか?まぁ20歳になったばかりで酒がどのくらい飲めるのか知らなかったから相当酔ってたんだろうな。
「オォ!!!産まれたか!!!」
「ハイッ!元気な男の子ですよ!」
…え、なに?俺がいない間に誰かがナニかしてたのか?それはめでたいな、俺もそいつらの赤ちゃんの顔を見て日頃の疲れを癒そうかな…
「ウゥー、アーアー」
ん?なんだ呂律まで悪くなったのか俺は
「ウゥーー」
は?なに?声が出ねえ?なんだこれ?どうなってるんだ?
「オオ…産まれたばかりなのに泣くばかりか唸っているぞ!!」
「ええ、これは次期魔王に相応しい子になるに違いありませんね!」
魔王…?何言ってんだお前ら、遊びもいい加減に………………あ、あれ?う、動けない?というより、力が入らない?
「この子の名前ですが、お決まりですか?」
「あぁ!決めているに決まっているだろう、この子の名は…ルフル・サタンだ!!!」
という声が聞こえてきたとともに俺の体が浮いた。もとい、持ち上げられたのか…
持 ち 上 げ ら れ た ?
馬鹿な、俺の体重は85キロ、大人でも軽々と持ち上げるのは難しいぞ……って、あれ?何この小さい手、赤ちゃんみたいな手だ
「ルフルよ、お前は立派な魔王となるのだぞ!」
ポン、と頭に手を置かれた
おいおい、まさかそんな……なぁ?
そのまさか、俺は魔王の子として転生したようだ。