Scene71『VS強化でぃーきゅーえぬ』
地上コロシアムの観覧席にてヴァルキューレは眉を顰めていた。
(恰好が少し変わっていますわね……)
会敵した尊の姿をリアルタイム動画で確認したからだ。
でぃーきゅーえぬ達の行動は常に妖精広場で流されている。
これはヴァルキューレからの指示ではなく、でぃーきゅーえぬ達か勝手に始めたことだったりするが、止める必要性も意味もないため放置していた。
一応、こういう場合に確認しやすくはあるので、役に立っているといえなくもない。
なんにせよ。ヴァルキューレは注意深く違いを探す。
(服装は最初のタキシード姿に戻っていますわね。籠手は右腕のみだったのが左腕にも装着され、異様にモフモフしているコートを羽織ってるのは……どこぞの金持ちの子供みたいですわね。場違い甚だしいですわ……でも、あの黒樹尊がなんの意味もなくそんな恰好をしますかしら? 既に彼を確認できなくなって八日経っていますの。その間なにもしなかったなんてことはありえないでしょうし、ギルとの接触からたった一週間で多くのプレイヤーから逃げ切れるほどの実力を手に入れられるのであれば、武霊は勿論、彼自身、そして装備全てがパワーアップしていると考えるべきですわ。問題はそれがどれほどなのか……)
そんな風に考えている間に、尊とでぃーきゅーえぬ達との二度目の戦いが始まるのだった。
尊の唐突な出現に、でぃーきゅーえぬ達は軽い混乱に陥った。
もともと我が強くまともなチームプレイなどゲームであってもできないような者達だ。例え、正翼が恐怖で縛っていても、基本がそんなであれば咄嗟の行動など、ましてや統一した集団行動などできるはずもない。
だからこそ、尊に反応できたのは、正翼にせっつかれて一番先頭にいた肥満巨漢な黄色いサムライスーツ・タヒ太郎のみだった。
「タヒタヒ! 死ねタヒ!」
両手に持つガトリングガン二丁を尊に向ける。
サムライスーツの自動補正機能が働き、自動的にタヒ太郎の腕が修正されるように動く。
それ故に言葉と行動に僅かではあるがタイムラグがあり、弾丸が撃ち出された時には尊は対応を終えていた。
ただ右手を上げ、
「シールド」
小さくつぶやく尊。
その瞬間、尊の前に光の壁が展開され、雨のように吹き付けられる弾丸を弾く。
「タヒヒヒ!?」
しかも、そのシールドの形は御碗状に形成され、内側がタヒ太郎の方向に向けられていた。
「タヒィイイ!?」
驚愕の声と共に弾かれた弾丸が撃ち出した本人に返ってくる。
「タヒー……」
弾丸が淡い光・精霊領域によって次々と空中で止まるのを目撃しながら、タヒ太郎はトリガーから指を離すことをしない。
今自分に起きていることに対する理解が追い付いていないのだ。
結果、跳ね返される弾丸が周りにまで被害を及ぼしだし、混乱していた他のメンバーが反撃とばかりにその手に持つ重火器を放ち始めてしまう。
百人以上の人数が一斉に発砲しても尊のシールドは破壊されず、かえって一気に増大した反射弾に精霊力をごっそり削られる結果となる。
それなのに状況を理解していないでぃーきゅーえぬ達は撃ち続け、前衛にいた者達の中には強制転送されてしまう者達も出始めてしまう。
が、連携の取れていないかつ、己の武霊を道具程度にしか考えていない者達であるため、なにが起きているのか教えてくれる者は皆無。
ただただ現状を誤認し続け、更に火力を増すのみ。
勿論、正翼などの幾人かのプレイヤーは、直線的な攻撃では意味がないと悟り、手投げ爆弾やロケットランチャーなどを使って全面展開するシールドを越え攻撃をし始める。だが、その全てが他の者達が滅多撃ちする弾丸に当たり誘爆させられ、直撃することはかなわない。
爆発自体は届いているようだが、尊が身に付けているモフモフなコートが淡く輝き、触れれば焼け焦げる炎が到達してもなんの変化も及ぼさない。
「チートかよ!」
異常なほどの防御力を発揮する尊に、正翼が思わず叫びながらある場所に着目していた。
それは尊が自分達に向って差し向けている右腕がはめている籠手。
肘まである黒く鋭角的な手の甲には五つの球体がはめられており、幾何学的な模様が中に描かれていた。
ガーディアン系魔物が保有するシールドの紋章魔法であることは、ここ数日、嫌というほど守蜘蛛の相手をし、破壊し続けた正翼には直ぐに分かった。同時に、その弱点も。
防御し続ければ、紋章魔法が魔法を発動させるのに使っている魔力が切れる。紋章魔法の内部に溜めている魔力を紋様上になっている魔術回路に流して使う性質上、一度使い切ってしまえば魔力を再び集め切るまで使うことができない。
加えればシールドの正体である空間湾曲は連続・継続攻撃に弱い性質を持つ。空間は常に元に戻ろうと作用し続けているため、それを促す強い現象が起き続ければ湾曲を維持しようと魔力消費が高まるのだ。
「はっ! やっぱり 餓鬼だなっ!」
嘲りの笑みを浮かべながら、正翼は集団の後方へと移動した。
仲間が自滅を利用して尊のシールドを破り、自分が止めを刺す。
周りを道具程度にしか見ていない正翼だからこその行動だったが、一向に光の壁は砕けなかった。
「多重シールド?」
コロシアムででぃーきゅーえぬ達が配信しているリアルタイム動画を見ていたヴァルキューレはため息を吐く。
自分達がギルド長達を閉じ込めるために使用した技術が使われているのは明白だったからだ。
一見するとただのお碗状の光の壁だが、それを展開している五つの紋章魔法が二個づつ切り替わって明滅を繰り返していた。
(一枚目が弾丸を受け止め、直ぐに消し、二枚目が前に出て、後ろに新たなシールドを発生させる。そのローテーションによって僅かではあるが紋章魔法内の魔力の回復を行っているのでしょう。加えて、地下ダンジョン内は魔力密度が高く、紋章魔法の回復速度がどんな場所でも高い傾向にありますの。これではいくら重火器による絶え間ない銃撃であってもシールドの破壊は簡単ではありませんわね。勿論、ギルド長達を閉じ込めた時にはアーミービーの数の暴力がありましたし、彼は一人ですの。あのクズ男の考えた通り犠牲を出しながら攻撃し続ければ、私達が使った時より早く魔力切れになるでしょう。でも)
不意に二つ同時に付いていた紋章魔法の光が一つになる。
魔力が底をつき始めた証拠に、正翼は嘲りの笑みを強めるが、
(馬鹿ですの)
はたから見ているヴァルキューレはため息を吐くしかない。
右のシールドが完全に消える前に左腕を上げ、途切れることなく尊はシールドを展開し続けたのだ。
ぽかんとした正翼にヴァルキューレは呆れるしかない。
(遭遇が予定外で、さほど間を置かずに反射の雨にさらされれば、よく観測できなかったのはわかりますけど……あの黒樹尊が上のままと同じなわけがないでしょうに。自分達が成長してないからといって、相手も同じだと思っていたのかしら? そもそも気にもしてないかもしれませんけど……もどかしいですわ)
ため息が止まらないヴァルキューレは思う。
(これ以上はなんの価値もありませんわね)
武装精霊専用SNS妖精広場にヴァルキューレが見ていたリアルタイム動画は流されている。
多くのプレイヤーが鑑賞していることは数値として現れているため、地上のプレイヤー達がこの事態を知らないということはありえない。
それなのに動きがなかった。
諜報員からの情報は勿論、地上を監視している自動兵器達からもなんの報告も上がっていない。
地下四階の騒ぎに反して上は静かなものだったのだ。
そしてそれはでぃーきゅーえぬに対するフェンリルの価値がとうとう無価値へとなった瞬間でもあった。
フェンリルが彼らと取引したのには色々な思惑があるが、最大の理由はプレイヤーとの繋がりを断つためだ。
自動兵器の人用コントロールシステムは初期の段階では集団戦に向くような状態ではなかった。それ故に、プレイヤーの奪還作戦時にあっさりやられていたのだが、今に至るまでにその段階を越えている。
想定していた成長度合いからすればまだまだ不足ではあるが、軍隊行動を行えないほどではないので無理に今の状態を維持する必要はない。
加えれば地上のプレイヤーがこの期に及んでなにもしないというのは、それはそれで想定していたものとは違うが思惑通りに事が運ぶ要因になる。
既に黒樹尊の影響力は全プレイヤーに及んでおり、そんな彼を見捨てるとなればそれが正しい選択であっても不信感は拭えない。
それは全てのプレイヤーを再び終結することを予防し、既に存在している集団の分裂をより誘発する。
これらの理由から、でぃーきゅーえぬの役割はもう終わっているといえ、そんな彼らより注意を向けるべき事柄は他にもいくらでもあるのだ。
「……武運をお祈りしますわ」
そう思ってもいないことを口にしながら、ヴァルキューレは硬直から復活した正翼が喚き散らすVRA画面を閉じたのだった。
「 がっ! おい! やめろ 共がっ!」
無駄どころか自分達の被害だけしか出ない愚行を止めるために正翼がワードキャンセラーを発動させながら喚き散らす。
だが、トリガーハッピー状態になっている周りがそんな声を聞くはずもなく。唯一止めようとし始めた正翼すら反射した銃撃に当たって強制転送されてしまう。
次々と自滅するでぃーきゅーえぬ達を見ながら、尊は特に感情らしき物を浮かべず淡々と魔力回復が終わった右腕を上げシールドを展開。再び切れそうになれば左腕を上げて再展開。
ほどなくして、自分達の攻撃で精霊力を削られ切った百人近いでぃーきゅーえぬ達はあっさり全滅するのだった。
近代兵器と武器が山のように積まれているコロシアムの舞台にて二千人以上のでぃーきゅーえぬ達は円状に集まり、その中心にいる二人を見ていた。
「 共がっ! むやみやたらに撃つんじゃねっ! がっ!」
「ご、ごめんなさいタヒ!」
頭を抱えるうずくまるタヒ太郎を蹴り続ける正翼。互いにサムライスーツを着用したままなので、自動的に手加減されダメージはない。
無意味な行為なのだが見せ付けている意味もあるのか、周りでは先程の戦闘に参加した百人が正座させられている。
全員がサムライスーツを着たままなのである種の異様と滑稽な光景を作り出しているのだが、正座していない者達は皆がタヒ太郎のみに行われる無意味な折檻を見ているようで見ていなかった。
彼らは一様に気にしているのは、なにも言わずこちらを見ている観客席のゴスロリ少女ヴァルキューレ。
彼女の周りには護衛のように黒いマネキン・ノーフェイスが数体立っており、グレネードランチャーと一体化させたアサルトライフルを装備している。
ノーフェイスは精霊領域で守られている武霊使いからすれば、紋章魔法を使ってくるガーディアン系魔物守り人より脅威度は低い。のだが、それでも時々チラチラとヴァルキューレに視線を向ける者達の目は恐怖に彩られていた。
その周りの雰囲気を感じてか、タヒ太郎は大きく舌打ちをして折檻を止める。
「オラあ! さっさと次の行けっ!」
「タヒィ!」
恫喝に近い命令に一番近くにいたタヒ太郎は情けない声を上げるが、他の者達は特に反応らしい反応は見せず、むしろヴァルキューレを余計に気にしながら一部の者達・百人ほどが虚空から棘の突いた球体・リスタートスフィアを取り出す。
「転送!」「テレポート!」「ほいほーい!」――
それぞれ思い思いなキーワードを口にして仲間が強制転送された最後の場所・地下四階の階段広場へと飛んだ。
が、少し間を開け、一斉に帰ってくる。
「ああっ! んだてめぇらっ! ふざけてんのかっ!?」
あまりにも早い帰還にわけも考えずに激昂する正翼だが、言われた方の者達はキョトンとしており、自分達もなんで戻って来たのかわかっていないようだった。
だが、次々と彼らの隣に人型やら動物型やらの武霊達が現れ次々と寝てしまっていることから、強制転送によるものだということを否応なしに理解させる。
「チッ! 次行け次っ!」
問答してもらちが明かないと考えたのか、次の百人を送り出すが、やはり直ぐに戻って来てしまう。
「ああっ!? んだってんだこいつらっ! かっ!」
流石に二度も同じことをさせられれば、困惑の表情を浮かべざる得ない正翼だが、それでもとりあえずワードキャンセラーが発生することを口にする彼に向けられる視線は、恐怖よりも呆れが多い。中には馬鹿にしたり、失笑すら浮かべている者達もいるが、その全てはフルフェイスマスクの下に隠されてしまっているので向けられた本人が気付くことはない。
だからこそ正翼は一番近くにいる戻ってきた一人に、リーダー然として近付き舌打ちをする。
「いわねえとわからねえのかよこの がっ!」
なにを言わんとしているのかさっぱりわからないのか、怒鳴られた者は隣を見るが首を横に振られる。
その様子に更に強く舌打ちをする正翼。
「VRAだっ! やられた時の瞬間を映せってんだよっ!」
「ぶ、武霊が寝てるから無理だって」
「ああ! 使えねえなっ!」
苛立ち紛れか近くで寝ている武霊を蹴ろうとしたが、不意にその動きがピタリと止まる。
「がっ! ああ! んだこりゃ!?」
自ら意図して止めたわけではないのか、声だけは暴れるように喚き始める正翼だったが、その首がグリンと不自然な形で上に向けられたことによって喋ることすらできなくなる。
何故なら、顔を強制的に向けられた先にヴァルキューレが座っていたからだ。
「……このままではらちがあきそうにありませんので、少しだけ手助けをしてあげますの」
ため息一つ吐いてそう言うと共に、彼女の前に巨大なVRA画面が表示され、俯瞰映像が展開された。
映し出されている場所は、リスタート場所である地下四階階段エリア。そして、それは尊がシールド魔法によってでぃーきゅーえぬ達を撃退している所から始まっている。
「いったいどこから撮っている? 階段上か? どうやってだ?」
不自然な状態で身体を固定されつつも、口だけは自由なのかそんな疑問を口にするが、ヴァルキューレは答えない。
階段を下に見る映像からして撮影場所は明らかに守蜘蛛の出現エリアである地下三階だった。それはつまり、ガーディアン系からの攻撃にさらされることを意味している。でぃーきゅーえぬ達はあくまでリスタートスフィアを利用して強引に突破したに過ぎないので、ガーディアン系ではないなにかがいれば即排除される。加えて、今は突破されたばかりであるため余計に警戒されているはず。だが、なぜかそれらしい気配もなく映像は流れ続け、全員が間抜けな自爆で強制転送されるまで至り、そのまま尊の行動を映し続けていた。
撮られている尊側も撮影者の存在に気付いたらしく、上を見上げて驚き硬直するが、直ぐに気にしなくなる。
いったいなにが撮っているのか気にはなるが、それを表だって口にする者はいない。
正翼の疑問に答えないのなら、それ以上質問を重ねればどんなことになるか、今のでぃーきゅーえぬ達は十分に調教されているのだ。
皆が黙ったまま映像の視聴は続き、尊が異空間収納からなにかを取り出し、床に突き刺さっているリスタートスフィアの横に次々と置き出した。
「紋章魔法か? チッ! そういうことかよっ!」
正翼の舌打ちと共に尊の手元がズームアップされた。
拡大された画面に映し出される紋章魔法は、罠火や罠雷などと書かれており、見るからに設置者以外が範囲内に入ると共になにかしらの属性の魔法を瞬時に発動させるもののようだった。
それを三十ほど設置した後、尊はその場から離れていった。
撮影者は尊の姿を追わず、全てのリスタートスフィアが映るように縮小。ほどなくしてなにも知らないでぃーきゅーえぬ第二陣が再転送されて戻り、即反応した罠紋章魔法による炎やら稲妻やら様々な現象が嵐のように噴き出した強制転送されてしまう。
「あんな大量の紋章魔法をどこで手にいた?」
第二陣も強制転送させられる様子と、発動している紋章魔法が全てではなく大体五分の一程度であることも確認できた。そうなれば、自然と浮かんでくる当たり前な疑問だが、そんなことは普通に武装精霊の世界を体感していれば直ぐに思い付く程度の答えでしかない。
「地下四階で手に入れたんじゃないタヒか。あそこは未踏な上にいろんなものが上より大きいみたいタヒし」
この場のほとんどが思ったが口にしなかったことをうずくまったままのタヒ太郎が喋って瞬間、正翼は振り向きざまに巨漢肥満な腹に蹴りを叩き込む。
手加減なしの一撃だったのか、タヒ太郎の身体が僅かに宙に浮く。互いにサムライスーツを着ているためにダメージはほぼない。が、
「ヒィイ! ごめんなさいタヒ!」
目障りなほど過剰に反応することには変わりがない。
正しかろうと、間違ってようと、他人の言葉は全て気に喰わない。自分こそが正しい翼だと思い込んでいるのが正翼なのだ。
文字だけの掲示板上でのやり取りでも、仮想であろうと肉体のある言葉であろうと、なに一つとして変わらないのはある意味、VR耐性が高いともいえるかもしれない。だが、少なくとも人としては上に立つ者としては相応しくないだろう。
もっとも、かといって皆を扇動できる者がいるかというと、この場ではそれは皆無といえる。
タヒ太郎は誰に対してもすり寄りその者に合わせる自分の無さが強い者であるため、横の繋がりはこの場の誰よりも多い。のだが、その性質上、正翼のような我の強過ぎる者がいると途端に支配下に入ってしまう。
そういう二人の性質を知っているが故に、他の者達はあえてなにも言わず、ただただ従っている。そうすれば、少なくとも自分は無事でゲーム感覚のままでいられるから。
「 がッ! がっ! ああ、なんなんだよあの小娘はっ! って、穴という穴を やるっ!」
タヒ太郎への暴力を再開しながら、ワードキャンセラーを連発しながら口角に泡を溜めてなにやら興奮し始める正翼。
そんな中年オヤジを気味悪そうにヴァルキューレは見つつ、深いため息を吐いた。
「このままではたった一人に全滅させられそうですわね」
彼女のつぶやきはなんの根拠もない、ただただでぃーきゅーえぬの愚かさから口に出てしまったものだ。
だからこそ、そんな事態になるなど本気で考えていない。
いくら豊富な資源があってもたった一人でどうこうできるほど、現代兵装と二千三十五人は覆しようもない暴力なのだ。
それ故に、他にするべきことも重なって、彼女はこれ以降のでぃーきゅーえぬへの監視と干渉を本格的に止めてしまうのだった。
名前『湯 雪梅』
性別『女』
性格『自己中心的で現実では引っ込み思案で自信がなくそんな自分が嫌いであるため引きこもっている。が、VR世界では現実の反動であるかのように派手で社交的に動くVR弁慶。ついでに若干の女王様気質も加わる』
誕生日『十一月十七日』
年齢『二十歳』
人種『黄色人種』
国籍『中華人民共和国』
容姿『目が細くやや釣り目で鼻が高く背はやや低めで体付きも痩せてはいるが控えめ』
職業『無職』
趣味『VRゲーム』
ポリシー『自分にとって嫌なこと面倒なことはしない』
特技『なんちゃってVR武術』
技能『特になし』
所属ギルド『娘々(にゃんにゃん)(討伐系ギルド・逆ハーレムギルド)ギルド長』
契約武装量子精霊『夢華(道服を着た黒髪黒目で稚児髷の美少女)』
武霊属性『大気』
武装化武器『羽毛扇子』
武装化防具『チャイナドレス。以下まだ出てない。髪飾り・籠手・具足』
備考
『中国のVRゲーマーで、親が富豪であるため就職せずにゲームに美容に好き勝手に生きている。が、基本引きこもりで、現実世界では引っ込み思案で自信がなくそんな自分が嫌い。が、VR世界では現実の反動かのように派手で社交的に動くVR弁慶。女王様気質も出てくるのか、VR内では常にMケの強い男が集まり、時々女性も混じる。のだが、本人としてはそういう人達にあまり耐性がないため普通に接したいとここ最近は思っていたりする。そのため近い状態である健人には親近感を覚えており、機会があれば一緒にいようとするのだが、フリーフラッグのメンバーからは敵視されているため下手に公衆の面前で一緒にいようとするとギルド同士の抗争に発展したりするので面倒を嫌って我慢している』
『VRゲーム武帝で活動していたため、それなりのRSを身に付けている。ただし、かなり動作補正システムに頼った戦い方をしていたため、たまに生身ではできない動きをしようとして武霊に迷惑をかけている』
『フリーフラッグ同様にでぃーきゅーえぬに目の敵にされていた逆ハーレム系ギルドのギルド長。基本的に周りが勝手に守ってくれていたため実害はなかったが、報告はしっかり聞いている上に同様なVRネチケットを守らないやからには前々から良い感情を抱いておらず、加えて可愛らしい女の子(と思っている)尊を襲っていることでその感情がMAXになったため、いの一番ででぃーきゅーえぬ妨害のための被害者の会に入った。というか、立ち上げた人。なので、妨害のみに徹することに結構不満を抱いていたりする』
『Scene70『会敵』にてチラッと出てきている。が、作者的にはこれ以降の出番はチラッとでもないかもしれないと考えてます』




