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空と海の恋仲系日常

空と海のプラトニック

作者: 高杉

本当は向うで全部書きたかったけど、

なんとなく雰囲気的に変えたほうがな~。って


あと、R15と言ってもキス程度ですw

ただ、プラトニックだとかについて少し触れているので。


今回は「空と海のほのぼの出来事」の続きとなっていますので、

先にこちらを見ることをオススメします。

http://ncode.syosetu.com/n7176bq/

「照れてんの?」

意地悪だと重々分かっているし、海がそうゆう言葉に更に照れるのも分かっている。だからこそ、楽しい。

「ちげーよ、バカか。髪の毛触るな。」

そっけない言葉が返ってくる。でもこれも照れだと分かってしまうほど、俺は海しか見ていない。

「じゃあ、どこなら触って良いの?」

「しねーぞ。前から言ってるだろ。」

別にしたい訳ではない。なんて言ったら大嘘だが、海がプラトニックが良いのは知っている。

「キスはいいだろ?」

「…するの?」

ここでも照れながら言う。キスをすることさえも海は恥ずかしさを感じるのだ。

初めてキスした時の海の真っ赤な顔は、一生忘れないだろう。でもその後、一週間も連絡が無かったのはかなり悲しかった。

「していい?」

「俺はヤダけど。」

過去にも、こんなやりとりをかなりしてきた。十中八九キスするけど。海の照れ度はやばい。

なのにプラトニックとか、たまにふざけてると思ってしまう。それでも海の数少ない、本心からの我が儘だ。高校までという俺からの条件付だが、尊重してあげたい。

「こっちむいて。」

海は黙ったまま本へと顔を伏せている。何も言わないから、いいということだ。極度の照れ屋や海は、本当に嫌な時以外ほとんど喋らない。

俺は海の左頬に手を添えて、こっちを向かせる。

「するの?」

不安げに海が言う。

それに答えるように唇を重ねるだけのキスをする。

これも海からの指定だ。最初にキスする前に『舌はダメ』と強く念を推された。

唇を離すと海が小さく喘ぐように「んっ」と声をあげる。

それから、その真っ赤になった顔を、再び本へと伏せる。

俺は立ち上がり、「じゃあ、俺帰るわ。」と告げる。

「え?もう?」

海が顔をあげて目を見張る。普段だったら夜まで居るのに、今はまだ夕方とも言えない時間だ。

「だって明日も会えるじゃん。」

「だけどさ…」

海の言いたいことは分かる。それを言わせたくて、こうしているのだ。

そんなことを考えていると、不意に足元に感触が。

下を見ると、海がズボンの裾を掴んでいる。

これは…かなり予想外。

「もうちょっとでいいからさ…座ってて。」

これは本気でやばい。ある意味帰りたい。

「ダメ?」

続けて海が聞いてくる。

「いいよ。ずっと居る。」

笑顔で答える。

俺は再び海の横に座り、海は読書を続ける。


それから夜までずっとそのまま。

話すことは何も無くただ二人座っているだけ。

そんな時間が愛おしく、そして仕方なく嬉しかった。

というわけで、こんな感じです。


今回は、海の緊張が伝わればと思います。


また、作中では少し三河や愛知の下の方の言葉が出てきます。

分からない場合は何なりと質問を。

もちろん感想も待ってます。


何気ない時間に幸せを感じる。

それこそが幸せ。

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