巻末人物紹介|CHARACTERS
◆ BORDER REMAINS(境界に残る者たち)
■ シオン(本作主人公)
観測監査官。救済を信じる者。
境界線で起きる“記録されない救助”を追ううちに、世界の前提が崩れていく。
善意で行動するほど、制度が人を縛る現実に直面する。
「救うための正しさ」が、誰かを切り捨てる刃にならないか――
その矛盾の中心に立つ人物。
■ アルト(第2作主人公/管理局側の鍵)
評価管制オペレーター。合理を信じた男。
管理機構GENESISの内部で、“評価不能領域”の増殖を止めようとする。
だが彼は反乱を選ばない。壊さないまま、残す道を探し続ける。
正しい判断をするほど、
正しさだけでは救えないものが見える。
■ ユウ(第1作主人公/影の中心)
回収者。拾う者。
管理にも反乱にも加わらない。
「拾えるなら拾う」という私的な判断だけで生きた存在。
姿を消したあとも、彼の“拾い方”は境界の各地に残り続けている。
世界を変えないのに、世界を変えてしまった男。
◆ 管理機構《GENESIS》関係者
■ セラ(再生主任)
GENESISの現場を支える再建者。
人を“捨てない”ために合理を使う。
冷静で強い意志を持ち、管理の側にいるが敵ではない。
「救う」という言葉を、
制度の中で成立させようとする人物。
■ ヴェルナー(区域監査官)
例外を許さない監査官。
境界の揺らぎを「崩壊の兆し」と見なしている。
悪ではなく、彼の正論は筋が通っている。
例外を残せば、
いずれ全員が救えなくなる――と信じている。
■ ラザル(是正執行官)
管理の“現実担当”。
話し合いよりも結果を優先する執行者。
彼にとって秩序とは、人命のための武器である。
優しさを守るために、
躊躇なく切る。
■ Θ07(倫理監査ユニット)
倫理と秩序を監査する特殊ユニット。
人ではなく機構に近い存在。
“人が決めきれない判断”を執行する役割を担う。
正しさの最終地点は、
いつも冷たい。
◆ 境界側(外側の生存者たち)
■ グレイ(壁外指導者)
追放された避難民のリーダー。
守られなかった者たちの意志を束ねる。
怒りで動くのではなく、“生きるための団結”を選ぶ人物。
守られないなら、
守る形を作るしかない。
■ バスティオン(壁外統合核)
壁外の中枢。拠点そのものの象徴。
人ではなく“核”として描かれる存在。
境界で生きる者にとって、希望の形でもあり檻でもある。
◆ ORBIT RELIC(軌道遺物の回収者)
■ セイル(軌道回収長)
遺物を拾う者。未来の部品を扱う者。
落下した遺物を回収し、危険と可能性を見極める。
境界の“揺れ”に近い場所に立つ人物。
遺物は武器でも資源でもない。
未来の形を変える装置だ。
■ カイロス(軌道演算機)
計算で未来に触れる者。
予測が得意だが、その精度は時に不気味なほど正しい。
合理の極地にいながら、最も“誤差”に呑まれやすい。
◆ 夜の側(管理外の秩序)
■ ノクス(黒市王)
夜の流通と情報を統べる男。
敵でも味方でもなく、“夜の秩序”を守る。
価値が崩れた世界で、価値を作って生き残る。
正しさじゃない。
役に立つかどうかだ。
■ クロウ(夜盗頭領)
奪うことで選択肢を作る者。
盗賊だが、破壊のためには動かない。
奪うのは物ではなく“明日の余白”。
◆ 境界の象徴(重要人物)
■ レム(評価不能領域の子)
“記録できない”存在。
登録されるはずの瞬間に、ログから抜け落ちる。
彼/彼女は、世界の矛盾が生んだ“生存の証明”でもある。
この子を救えるかどうかが、
境界の未来を決める。
【補足】人物の見方(読者向けの一言)
ユウ=拾う(現場の未来)
アルト=評価する(管理の未来)
シオン=救う(希望の未来)
そして彼らは、
同じ問いに違う角度から触れていきます。




