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とにかく読みにくい桃太郎

作者: みなもとあるた
掲載日:2026/01/17

昔々、あるところにおじいさん(以下、甲と表記)とおばあさん(以下、乙と表記)が居ました。


洗濯のため乙は、山へ芝刈りを目的として行く甲とは対照的に、川へ行きました。


川の上流から、学名をアミグダルスペルシカとする果実(以下、丙と表記)を、流れてくるものとして乙は一定の時間の後に発見し、どんぶらこどんぶらことその様子を乙は表現しました。丙の一般的な大きさを、直径にして10000パーミル程度の割合で丙が逸脱していることにその後乙は感嘆し、自宅へとこれを乙は持ち帰りました。


乙が直径にして10000パーミル程度の割合で丙の一般的な大きさを逸脱している丙(以下、丁と表記)を家に持ち帰ると、乙に丁を切断して食べることを甲は提案し、丁度半分に丁を包丁で乙は両断しました。


甲は乙とともに、両断された丁の断面から―通常これはありえないことではありますが、ここではこれがこの作品をこの作品たらしめているものとして受け入れるものとして―通常丙の内部には含まれるべからざるのみならず丁―直径にして10000パーミル程度の割合で丙の一般的な大きさを逸脱していることを除けば一般的な丙と同様の性質を持つ丙―のような一般的ではない丙であろうとも通常含まれることが予想されるべきではないと推定される、男の赤ちゃん(以下、丁Aと表記)が飛び出して来るのを目撃しました。


丁Aを、甲ならびに乙は、その特異性(一般的な哺乳類あるいは当然そこに含まれるべきであるホモ・サピエンスに予想される誕生の手段を取らず、その誕生の方法が未知の手段にて学名をアミグダルスペルシカとする果実から飛び出すという手法を取っていることを指す)から桃太郎(以下、丁Bと表記)と名付けました。


丁Bは丁Bが丁から飛び出してきた日を起点とし、丁Bが現在過ごす日を終点とした場合に、一般的な男の赤ちゃんが生まれてきた日を起点とし、同男の赤ちゃんが現在過ごす日を終点とした場合に想定される成長度合いと比較して、これを大幅に上回る成長度合いを見せ、甲ならびに乙を非常に感嘆せしめました。


同様にして、勘の良い読者であれば当然お気付きのことであろうと予想されますが、一般的な男の赤ちゃんが生まれてきた日を起点とし、同男の赤ちゃんが現在過ごす日を終点とした場合に、起点から終点までの期間を一般的な赤ちゃんが平均的な成人へ成長するために通常必要十分と想定される時間と定義した際、その期間に対して、丁Bが通常平均的な成人とされる身体的特徴を獲得するに至る期間は、これまでの人生経験から甲ならびに乙が予想しうる期間に対して十分に短く、これは甲ならびに乙を喜ばせました。


客観的に見て―言い換えれば、統計的に十分な人数の、正常な判断能力を備えていると見なせる人間を集め、その最頻値を母集団全体の代表意見と見なして採用した場合―丁Bが成人になったと判断される頃、甲ならびに乙は、鬼―すなわち空想上の人型の生物であって、その頭部に角を備え、巨大な体躯と金棒とを備え、略奪や暴力などの行動をすることを特徴とする存在―が鬼ヶ島にいることを丁Bに伝えました。


これを聞いた丁Bは、甲ならびに乙が、丁Bが、通常平均的な男の赤ちゃんが、肉体的な観点としての成人になるまでの期間よりも遥かに短いとは言え、成人になるまでの期間について、世話をしてくれたことに対し、恩返しをするべきだと感じ、鬼ヶ島にいる鬼を退治することをもってこれを達成することを思いつきました。


乙は、きびだんご(吉備の国の名物であるから吉備団子と呼ぶという説と、植物の黍を原材料としていることから黍団子と呼ぶという説があり、現代では前者の吉備団子にも後者の黍団子の製法にならって黍の粉末を使用したり、黍をまぶしたりすることもあるが、この物語に登場するきびだんごは後者の黍団子であるという説が根強く、こちらを以下ではきびだんご甲とし、きびだんご乙を前者のきびだんごであるところの吉備の国の名物であることを特徴とするきびだんごあるいはきびだんご甲の製法にならって植物の黍を一部に使用するが基本的な原材料は前者のきびだんごとは異なるものと以下では定義し、本作品では特に言及がない限り、以降ひらがな表記でのきびだんごが登場した場合にそれが指すものはきびだんご甲であるものとし、現代で一般的に目にする、吉備の国の名物であることを特徴とするきびだんご乙ではないことに注意されたし)を作り、鬼退治に向かう丁Bの備えとして持たせました。


丁Bがきびだんごを持ち鬼退治に向かうと、その途中で丁Bに―これもまた通常では考えられない事象ではあるものの、この作品をこの作品たらしめている要素として受け入れることが求められていると世間一般では信じられているのだが―「その腰に着けたきびだんごをくれたら鬼退治についていくよ」と犬が話しかけ(これは当然ながら口頭会話でのやりとりであるから、犬の発言した”きびだんご”がきびだんご甲を指すものがきびだんご乙を指すものかは判然としないものの、やはり時代背景を考えると犬の社会のみが吉備の国を意識した結果としてきびだんご乙を主流ととらえているとは考えにくく、きびだんご甲、すなわち植物の黍を主な原材料として使用する方のきびだんごを、犬は要求しているものと捉えることができ、結果的に丁Bは幸運にも犬が要求しているきびだんごと同じものを所持していたことになる)、丁Bはこれを承諾しました。


丁Bが犬とともに歩いていると、その途中で丁Bに―これもまた通常では考えられない事象ではあるものの、この作品をこの作品たらしめている要素として受け入れることを求められていると世間一般では信じられているのだが―「その腰に着けたきびだんごをくれたら鬼退治についていくよ」と―特筆すべき点として、一字一句が犬の発言と一致しているのだが―猿が話しかけ(これは当然ながら口頭会話でのやりとりであるから、猿の発言した”きびだんご”がきびだんご甲を指すものがきびだんご乙を指すものかは判然としないものの、やはり時代背景を考えると猿の社会のみが吉備の国を意識した結果としてきびだんご乙を主流ととらえているとは考えにくく、きびだんご甲、すなわち植物の黍を主な原材料として使用する方のきびだんごを、猿は要求しているものと捉えることができ、結果的に丁Bは幸運にも猿が要求しているきびだんごと同じものを所持していたことになる)、丁Bはこれを承諾しました。



丁Bが犬ならびに猿ともに歩いていると、その途中で丁Bに―これもまた通常では考えられない事象ではあるものの、この作品をこの作品たらしめている要素として受け入れることを求められていると世間一般では信じられているのだが―「その腰に着けたきびだんごをくれたら鬼退治についていくよ」と―特筆すべき点として、一字一句が犬ならびに猿の発言と一致しているのだが―雉が話しかけ(これは当然ながら口頭会話でのやりとりであるから、雉の発言した”きびだんご”がきびだんご甲を指すものがきびだんご乙を指すものかは判然としないものの、やはり時代背景を考えると雉の社会のみが吉備の国を意識した結果としてきびだんご乙を主流ととらえているとは考えにくく、きびだんご甲、すなわち植物の黍を主な原材料として使用する方のきびだんごを、雉は要求しているものと捉えることができ、結果的に丁Bは幸運にも雉が要求しているきびだんごと同じものを所持していたことになる)、丁Bはこれを承諾しました。


犬、猿、雉とともに、丁Bは


(わざと読みにくい文章を書くのはとても大変なので作者はここで力尽きました)

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