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はじめに

夫・妻の家族にとって、嫁・婿の存在価値とは何か?自分の子どもや血のつながりがある兄弟姉妹が大切なのは分かる。でも、その子どもが選び結婚を決めた嫁・婿は、単に自分の子どもや兄弟姉妹の子どもを産み、家事育児は嫁・婿が負担して自分の子に楽をさせ、共働きで生活をサポートし、自分の子や兄弟姉妹の人生を豊かにするためだけの存在なのか?嫁・婿にだって、自分の人生があり、人権がある。なぜ、日本は結婚したい人が減っているのか?故に、少子化が進むのか?それは、単に経済的理由だけではない何かが隠れていると思う。結婚することにより、自分(嫁・婿)の存在価値、自分がそれまで頑張って積み上げてきた人生のすべてをあきらめることがあってはならない。

本小説が、これから結婚を考えている人に、結婚相手の家族を見極めるヒント(結婚し相手の家族と繋がることで、自分のそれまでの人生が台無しにならないか)になれば幸いである。また、本書に記す家族と同じように、自分の息子・娘・兄弟姉妹のことしか考えられていない家族が、嫁や婿の立場や考えに気づき、今後の考えや行動を改めてくれる一助になれば幸いである。

 私は今、第2子を妊娠中である。そして、予定日より数カ月も早い時期に切迫早産になり、産婦人科に入院中である。原因は、妊娠前と同様、仕事育児家事に追われ体力的に負荷がかかっていただけではなく、夫の家族による精神的なストレスであると思う。他人であれば、苦手な人とは距離を取ればストレスを緩和できる。居場所を変えストレスの原因から離れることで、自分を自由にすることができるかもしれない。しかし、結婚という社会的契約を結べば、その相手の先にある家族からは死ぬまで逃げられない。離婚しない限り、居場所を変えることはできない。なるべく関わらないようにする、距離を置く等を試みても、限界があり、どうしても関わらないといけない場面が出てくる。

 私の両親は、結婚相手(夫)を大事にしなさいと自分の娘に指導するタイプである。仕事育児家事において、しっかり役割をこなし、旦那さんを幸せにしてあげなさいと言うタイプである。私にとっては、常識的な普通の両親である。一方、私の夫の両親は、真逆である。他人である私に、自分たちの息子を大事にしなさいと指導するタイプである。夫のためにフルタイムの仕事で生活費をサポートし、育児家事は私(嫁)が担いなさい、息子に苦労させないでと言うタイプである(男尊女卑というわけではなく、自分たちの娘の相手には、私と同様のことを求める)。価値観の異なる両親の間に挟まれた私は、夫に相談するも、夫は価値観の違う両親に育てられたので、私の心境や苦しさを理解できるはずもない。私は、逃げ場がなく、夫の両親や親族と離れるため離婚を考えるが、離婚すれば子どもの人生への悪影響は避けられないと悩み、我慢し続け、過度なストレスをため込むことになる。

 最初に違和感を感じ始めた義母の発言、夫の姉の発言。悩みに悩んだ挙句、夫への相談や依頼、それに対する夫の態度や対応、じわじわとストレスが増大していった経緯、ストレスが限界値に達した時に大量出血し、切迫早産になってしまった経緯等を記し、その後、そのストレスをどう緩和していったか、子どもたちのために母としてどう相手の家族や夫との関係を割り切り、子どもたちの前では決して陰口や弱音を吐くことなく育て、自分の人生を取り返していったかを記していきたいと思う。

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