また明日
木漏れ日の散歩道 誰もいない公園
足下にトカゲの日向ぼっこ眺めてた
ふと あなたの横顔を見つめて
こぼれた私の声に振り向いて
覗き込む瞳に
ギュッと思わず口を噤むの
あなたは何も言わずに 空を仰ぐ
「少し歩こうか」優しい眼差し
見下ろす街はまるで星空
見上げれば本物 やわらかな白い月灯り
夢の中で会えたらあの星の名前を教えてね
私はあなたの好きな花の花言葉を教えるから
そう言ったらあなたは
「何だよそれ」って呆れたように笑う
それで良い それが良い
そんななんでもない日が続けば笑いあえるの
また明日って当たり前な奇跡を続けたい
噴水の水しぶきを光の中見つめる
キラキラと花びらに降る
揺れる笑みに涙であふれたあなたの瞳を思い出す
『ほら、あなたの笑顔であふれるこの花達は
その涙で潤う雫にありがとうを言うよ』
『さあ、ふたりの笑顔で煌めくこの星たちは
その涙で輝く雫にありがとうを言うよ』
そう夢の世界はいつだって美しい
目覚めた時の余韻 心地良さに笑うの
なんとなくね ただなんとなくね
思ったんだ 想像してみたんだ
この先に続く日常という奇跡
片隅の藤の花の下 あなたの傍らで
佇んでいた私 昼下がりの公園を眺めて
笑みがこぼれた
子供の楽しそうな声
心配そうに気遣う親たちの声
耳をすませば聞こえてきそうな景色に
少し眩しさを感じて 瞬間、目を閉じる
「私達の未来には」続く言葉は吐息まじり
笑顔と笑顔で向き合えたら
そんな日が続けばただそれだけで良いんだ
泣きあい 笑いあい 生きていく
また明日って当たり前な奇跡を続けたい