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ROCK SCREAM  作者: 鍵香美氏
3/5

Ep3 伝説の考え方


 『時代は常に変わり行き、一世を風靡したものは突然姿を消してしまう。

 当時主流であった遊びや、過去には人間の職業であったものは、ゲームや機械等の電子機器に移り変わっている。


 だが、その忘れ去られたコンテンツは、別に終わったわけではない。


 いや、人から忘れられない限り、コンテンツに終わりはないのだ。 


 最近ブームの一つとして頭角を現し始めた過去の物を改めて再評価する"レトロゲーム"もいい例だろう。

 流行りは過ぎ去り忘れ去られそうになっていたものが、一度また目を当てられれば忘れ離れていた人間が戻ってきて、あらゆる人間に火をつけるのだ。


 当然それは、私達が普段親しむために聴く音楽もそうだ。

 演歌は古いと言う先入観から人から忘れられ、クラシックは上品すぎるという何気ない決めつけで、無意識に遠ざけてしまっているのだ。

 それは、僕の愛するロックやヘヴィメタルも例外ではなかった。

 デスボイスは汚い声で耳障りが悪いと罵られ、シャウトはただ叫んでいるだけと一蹴され、楽器の演奏は電子音で解決すると思われてしまった。


 だが僕は一つ言いたい。

 それはあの頃皆が知っていた良さを、君たちが知らないだけであると。

 挑戦することには必ず意味があり、挑戦することは、人に魅力を思い出させることだということを。

 君たちの日常にもあるだろう。

 認められなかった悔しさが。

 理解されなかった虚しさが。


 だからこそ僕は、それを忘れないため、そして皆に思い出してもらうために歌を歌い、曲を演奏する。

 デスボイスなんか皆が聞き飽きるくらいやってやるさ。

 だって飽きるってことは、その魅力を知り尽くしてもらうことができたってことだろう。

 それは誇らしいことじゃないか。

 

 そして、そんな僕たちの誇らしさの自己満足のために、これからも僕たちはロックを、ヘヴィメタルをやり続けますよ』



   〜FLYING(フライング) FLAME(フレイム)リーダー   

 ギターボーカル 京田拳人(きょうだけんと) インタビュー資料〜


 

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