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エピローグ PhaseEnd

エピローグ Phase End


 ノアは自宅のポストから一通の手紙を抜き取り、部屋に戻る。

 紫血鬼を人間に戻す方法を知った政府は、多額の予算を費やし、記憶を抹消する効力がある巨大な閃光爆弾を開発し、ドーム内に投下した。そうして人間の姿を取り戻した人々は、日本各地の病院で社会復帰を目指しリハビリを行っている。

 また、尊の証言と元より狩猟システムに反対していた人権派の後援もあり、責任追及を受けた政府は、紫血鬼肉の売買には一切触れず、ドームシステムを即刻廃止とし、拘わっていた主要人物が晒上げられ、逮捕されるというあっけない幕引きで終わった。

 協力的な姿勢から尊を許したルナも人間に戻ることができ、戻った後も病気が再発することはなかったが、経過観察として現在も日本の研究所で過ごしている。

 そんなルナの近況を知れるのは、月に一度送られてくる手紙だけであった。

 まだ当分帰れそうにないという旨が書かれた手紙を読み終えたノアは、机の引き出しから便箋を取り出し、募った気持ちを吐き出すようにペンを走らせる。

 そのペンは一瞬たりとも途絶えることなく、便箋の上を走っていく。

 真っ黒のインクを出し続けながら。

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