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第十三話 急激に強くなった俺

「……四十一階層からは罠ナシ完全魔物オンリーになったな」


 俺は今四十六階層にいるが、四十一階層に来てから罠に一切かかっていない。

 罠はないに越したことはないのだが、その分魔物も強くなり、〈身体強化〉、〈風強化(ブースト)〉、〈剣術〉のフルセットを使っても、今までのように白輝の剣をただ適当に振り回すだけでは倒せなくなってしまった。


 ここでは岩亀(ロックタートル)やリッチなどがあちこちにいる。

 また、見たことのない魔物もいた。

 例えば漆黒の体毛に深紅の眼を持つ体長二メートルほどの狼がいた。

 〈鑑定〉してみると、

 ー--------------

 名前 ブラック・ウルフ LV.50

 体力 7000/7000

 魔力 7400/7400

 攻撃 7100

 防護 7200

 俊敏性 9200

 魔法

 ・火属性

 主に三から六頭の群で行動する。

 夜の闇に隠れて獲物を狙う。

 ー--------------

 と表示された。

 こいつはブラック・タイガーと同じような感じだ。

 ただ、群れで行動しているのでブラック・タイガーよりも手間がかかる。

 まあ、魔法を撃たせる間も与えず瞬殺すればいいので特に問題はなかった。


 他にいたのだと……お、ちょうど現れたな

 前方にいるのは四体の岩の鎧に覆われた体長四メートルほどのゴリラだ。

 〈鑑定〉してみると、

 ー--------------

 名前 岩大猿(ロックコング) LV.52

 体力 9000/9000

 魔力 1500/1500

 攻撃 9600

 防護 10200

 俊敏性 2100

 弱点

 ・水属性

 魔法

 ・土属性

 三から五体の群で行動する。

 知能がかなり高い。

 強い力で敵を粉砕する。

 ー--------------

 と表示された。

 こいつは前にマリノの森で戦った森大猿(フォレストコング)の上位互換のような感じだ。

 まあ、耐久力がどれほど高くても首を切り落とされたら意味がない。


「ではやるか」


 俺はそう呟くと、岩大猿(ロックコング)に全速力で突っ込んだ。

 そして、岩大猿(ロックコング)の目の前に来たところで二メートルほど上に跳ぶと白輝の剣を横なぎに振った。


「ガ……」


 二体の岩大猿(ロックコング)は何が起きたのかも理解できずに死んでいった。


「グガァ!?」


 残り二体の岩大猿(ロックコング)は今の光景を見て、何が起きたのかも分からず、まるで時が止まったかのように停止した。

 俺はその隙を見逃さず、生きる的と化した岩大猿(ロックコング)二体をさっきの二体と同じように"跳ぶ&切る"で倒した。

 岩大猿(ロックコング)の死骸は塵になり、魔石が残った。


「よし、回収っと」


 俺は地面に転がっている岩大猿(ロックコング)の魔石を〈アイテムボックス〉に回収すると再び走り出した。




「この辺で今日は終わりにするか」


 俺は四十四階層を攻略したところでそう呟くと、四十五階層へと下りる階段の途中で前と同じようにしてテントを建てた。

 そして、テントに入った俺はローブと靴を脱いで〈アイテムボックス〉に入れた。

 そして、代わりに串焼きを数個取り出すとかぶりついた。


「はぁ~……ステータスはどうなったかな?」


 四十一階層に下りてからはそれなりに強い魔物が出てくるようになった為、スルーを止めて出会った魔物は必ず殺してきた。

 俺は一息ついてからステータスを見た。

 ー--------------

 名前 ユート・アラキ 不老人族 LV.68

 体力 16100/16100

 魔力 20300/20300

 攻撃 14100

 防護 11300

 俊敏性 17600

 スキル

 ・鑑定LV.MAX

 ・言語翻訳LV.MAX

 ・身体強化LV.9

 ・剣術LV.8

 ・アイテムボックスLV.MAX

 魔法

 ・火属性

 ・水属性

 ・風属性

 ・土属性

 ・光属性

 ー--------------

「お~スゲー」

 ステータスが予想以上に上がっていた。

 ここまで強くなっていればSランクの魔物も倒すことが出来そうだ。

 更に、〈炎槍(フレアランス)〉、〈水回復(ヒール)〉、〈光防具(ホーリーアーマー)〉の三つの魔法が新たに使えるようになっていた。

 これらはトリスの図書館でどんな魔法なのか、そしてどのように使うのかまでしっかりと暗記してきてあるので明日早速実践で使ってみよう。


「……てか本当に防護どうしようかな……」


 このステータスを見ていると、どうしても防護の低さが気になってしまう。

 しかし、攻撃をワザとくらったり、前にやった特訓は好きではない。


「う~ん……当たらなければどうということはないって言うしな~」


 というか、勇者でさえこのダンジョンの最下層には到達していないのだから俺では勝てない魔物が出てくる可能性が高い。

 その為、攻撃を一切くらわずに戦い続けられるとは思わない方がいいだろう。


「うーん……そろそろ寝ようかな?」


 今が何時なのかは分からないが、眠気から察するに大体午後十一時ぐらいだろう。


「じゃあ寝るか~」


 俺はそう言うと〈アイテムボックス〉から羽毛布団と枕を取り出した。

 そして、羽毛布団を蛹のように俺の体にまくと意識を手放した。

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