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こじれる人生も青春じゃない?  作者: 猫の集会
5/7

ドキドキ

 武志君と私の事も解決して、美乃さんと花乃さんの仲も解決した。

 

 

 あとは、武志君だ。

 かずとさんは、花乃さんの事武志君も好きなんじゃないかって言ってたよな。

 でも、花乃さんは武志君は美乃さんが好きって言ってたなー。

 

 どうやって聞き出そうかな。

 うーん…

 

 

 頭を抱えながらとぼとぼ廊下を歩いてたら

「おっ、世話焼きさん!」

 って呼ばれた。

 かずとさん。

 

 

 かずとさんと武志君は、仲がいいから話が

 筒抜けのようだ。

 花乃さんと美乃さんの仲が戻ったのをもう

 知っていた。

 

 

 花乃さんが武志君に嬉しそうに報告したん

 だって。

 

 

 二人が元通り仲良くなって次は、何悩んでるのって言われちゃった。

 なんで悩んでるのわかったんだろ…

 

 

 で、三角関係かもって事をかずとさんに話すと、それは花乃の思い過ごしだって。

 なんでわかるんだろ?

 エスパー⁈

 

 

 今度四人でダブルデートしようよ。そん時

 すぐわかると思うよって。

 えっ、デ、デート⁈

 これは、二人の仲をとりもつ作戦なのか?

 ならばと、ダブルデートを決行開始!

 

 

 で、遊園地に行く事になったんだけど…


 電車でさりげなく花乃さんが男の人の隣に

 ならないよう武志君が隣をキープ。

 すると花乃さん武志君に、

「あんまりくっつくな」って…

 

 えっ?そんな冷たい態度って…

 しかも、武志君がニコニコしながら今日も

 かわいいって花乃さんに言うと花乃さんま

 さかの無視⁉︎

 あんなに武志君の事好きって言ってたのに

 なぜそんな態度…

 

 ?  ?  ?

 

 

 遊園地に着くと

「花乃ー、あれ乗ろうよ!」ってさりげなく

 武志君が花乃さんの手を繋いだ。

 すると、花乃さん。

「離せ」って振り払った⁈

「ダメ!迷子になるよ。オレは離さないから

 ね」ってまた繋ぐ武志君。

 仕方なくため息をつく花乃さん…

 

 何?どう言う事?

 

 

「さよちゃん、アレ乗ろう!じゃしばらく別

 行動ねー」

 かずとさんに言われるまま別行動に。

 

 

「あの二人って…」

 私が言いかけるとかずとさんが笑いながら

「面白いだろ?あの二人。花乃はツンデレだ

 し、武志はあからさまにスキアピールしま

 くってるし」

 って。

 

 

 あー、ツンデレ‼︎

 

 

 なるほど。なんて納得したのも束の間。

 私達デートしてるみたいじゃん⁈

 どうしよう…

 本当は、はじめてあった時から気になって

 いたんだよな。

 

 ドキドキ。

 

 

 で、たくさん二人で乗り物に乗った。

 楽しい!

 しかもかずとさん優しい!

 

 

 すっかり満喫しちゃったけど花乃さん達大丈夫かな?

 って思ってたらお化け屋敷から出てくる二人を発見!

 あっ、仲良く腕なんて組んで!

 でも、私に気づくとパッとてを離す花乃さん。

 で、すかさず手を繋ぐ武志君。

 

 

 本当わかりやすい二人だ。

 

 

 みんなでお昼を食べて観覧車に乗ろうってかずとさんが提案してきた。

 もちろん武志君と花乃さんは、二人で。

 って事は、私達も二人っきり。

 

 

 乗ってすぐは、緊張してドキドキだったん

 だけど実は私、高所恐怖症…

 やばい。怖いんですけど…

 それにすぐ気がついてくれるかずとさん。


「大丈夫だよ。安心して」

 そう言うと、ゆっくり私の隣に座って肩を

 抱き寄せてくれた。


 …  …  …

 

 あ、意外と人の温もりを感じるだけで落ち 

 着くもんなんだ。

 ってか、最初から断ればよかった。かずとさんにこんな事させてしまって…

 

 

 私は、頂上の少し手間くらいから怖くてずっと床を見ていた。

 するとかずとさんがやっとかって小さい声

 で言った。

 でも、怖すぎてそれどころじゃなかった…

 

 

 いっぽう、花乃さんと武志君。

 

 観覧車の中でこんな話をしていた。

 

「花乃。オレこの間、田口さんに結婚しようって言ったんだ。事故にあわせてしまったから責任取るためにさ。でも、断られた」

「うん。知ってる」

「えっ?なんで知ってんの?」

「偶然聞いちゃって」

「そっか。でさ、そん時思ったんだ。オレ本当は、花乃と結婚するつもりだったのに、

 こんな事になってごめんって何度も心の中で花乃に謝ったんだ。」

「は?私武志と結婚するなんて言ってない」

「じゃあ、今言うね。花乃、小さい頃からずっと花乃が大好きだよ。だから、いずれ結   婚しようね。」


 花乃を抱き寄せちょうど観覧車が頂上を降りる頃誓いのキスを交わした。

 

 

 まさか、そんな事が起きていたなんて!

 

 観覧車を降りた花乃さんが私にありがとう

 って言った。

 

 

 詳しく知るのは、少し経ってから美乃さん

 と三人で女子会した時だったんだけどね。

 

 遊園地の帰り道、花乃さんから武志君に手

 を差し出してた。

 

「うまくいったみたいですね」

 ニコニコしながらかずとさんに微笑んだ。

 そしたらかずとさんが

「あの観覧車二人で乗ると恋が実るって言う

 ジンクスがあるんだよ」って。

「そうなんですか!そんなジンクスがあったんですね。」

「うん。だからオレたちもね?」

「えっ⁈」

「あっ、ほら電車来たよ!」

 

   …  …  …

 今のってどう言う意味なんだろ?

 

 続く。

 

 

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― 新着の感想 ―
[一言] 私に気づくとパッとてを離す花乃さん。  で、すかさず手を繋ぐ武志君。 いやあ~かわいい なごむ! なんてかずとさんとさよちゃんもいい雰囲気! こら!うらやましすぎるぞ(*^。^*)
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