なんですって⁈
茶碗を洗ってたら、誰かが走って来た。
「遅くなりましたー。すみません。」
って女の人が走って来た。
「ううん。私も今来た所だよー」
ってゆみさんが言った。
「あっ、今日兄妹コラボなんですね」
「まーなー」
って男の人が答えた。
あ、兄妹なんだ。
なるほど。
「あなたは新しく入った田口さん？」
「はい。よろしくお願いします」
「よろしくー」ってみんながにこやかに挨拶
をしてくれた。
で、遅れて来たのは
一年生の瀬川花乃さん。かのさん
花乃さんって…何か…
何か見たことあるような…
うーん。
思い出せないんだよなー。
なんか思い出せそうで出てこない。
「おー、かずと！田口さんも。今日当番なんだね。おつかれー」
洗い場をちょうど通りかかった武志君。
「あ、お疲れ様でーす」
武志君に挨拶をした。
「花乃も当番？頑張れよー」って言いながら
武志君は、手をひらひらさせながら通り過
ぎた。
「うん」って言ったあとも、
武志君じっと見つめていた花乃さん。
武志君花乃さんと知り合いなんだ。
花乃さんの事気になりながらも結局洗い
物が終わるまでに思い出す事ができなか
った…
部屋に戻っても少しもんもんとしてた。
そしたら、
ピコンってラインが届いた。
あ、前の学校の友達から。
どう？新生活慣れたー？って心配のライン。
いい友達もったな。
なんてひたってたら、
イケメンいたら紹介よろしくーってきたじゃない！
ま、そんなもんだよねー。
だから、ありがとう‼︎イケメン探しとくっ
て返事をしておいた。
まだイケメンは、見つかってないんだけど
今度久しぶりに前の学校のと遊ぶ事になっ
た。
「お待たせー」
久しぶりに会う友達。
なんか、安心するし落ち着く。
で、ランチしながらいろんな話をしてたん
だけど、二組の瀬川美乃さんって覚える？
って聞かれた。
瀬川さん？どんな人だっけ？
あの、学年一頭がいい大人しい人‼︎
あー‼︎
思い出した‼︎
同時に昨日一緒に洗い物をした人も思い出
した。
確か苗字も同じ。
性格は、似てないけど顔はそっくりだ。
もしかすると双子なんじゃ。
「で、その瀬川さんがどうしたの？」
「なんかさ、誰かが駅で見かけたらしいんだ
けど、すっごくはしゃいでたって」
「えっ、あの大人しい瀬川さんが⁈」
「うん。びっくりじゃん？」
あれ？もしかして本当に双子ではしゃいで
たのって花乃さんなんじゃ。
「もしかして、瀬川さん双子かも」
「え？初耳。ってかそっくりさんがいたりす
るの？」
「うん。今通ってる学校に瀬川花乃さんって
人がいてさ。花乃と美乃。名前も似てるか
ら、きっとそうだよ！」
なんだか謎が解けてスッキリした気分！
じゃあ、駅ではしゃいでたのはもう一人の
双子の方なんだね。って友達が言った。
花乃さんに今度会ったら聞いてみなきゃ。
廊下を歩いていたら武志君が通った。
「あのさ、夜 談話室来れる？話がある」
って言われた。
一応
「はい…」
って言ったけどいきなりなんだろう？
生徒会入ってるし、まさかお叱りうけるか
んじ？
校則違反してないよね⁈
なんて考えてたら、
花乃さん発見‼︎
「あっ、花乃さん。花乃さんって双子？」
そう言うと、少し目をふせてうんってうなずく花乃さん。
？なんだろ？
「それより、武志と知り合い？どういう関係 なの？」って聞かれた。
あれ？年上の武志君を呼びすてにした？
「私は、武志君と事故でぶつかってしまって
それで知り合いに…」
「えっ、あの事故にあったのって田口さんな
んだ。」
ハァーって大きくため息をついた花乃さん。
え？そのため息は、いったい…？
で、夜談話室に入ると武志君がもう待って
いた。
「あのー、お話って…」
少しおどおどしながら質問すると、
「ま、とりあえず座って。」
と。
「はい。」
そう言い私は、少し離れて座った。
軽く咳払いした後、武志君はまさかの耳を疑うような爆弾発言をした‼︎
「オレたち結婚しよう」って。
えー〜ー〜‼︎
はい⁈ ⁉︎ ⁈
私、今 聞き間違いしたよね？
今、結婚って聞こえたんですけど
なんかの間違いですよね〜⁉︎
「はい⁈」
思わず武志君に強い口調で聞いた。
「どういう事ですか⁈え⁉︎」
すると武志君。
「言葉通りだよ」って冷静に言うじゃないで
すか‼︎
「結婚って言いましたよね？」
「うん。」
「誰と誰がですか？」
もう一度確かめてみた。
すると、
「オレと田口さん」
って言うじゃないですか‼︎‼︎
どういう事⁈
続く。
